今年度も引き続き、府立堺上高等学校の校長を拝命している酒井です。昨年度の６月から始めたこの校長ブログも昨年度同様に順次更新していきたいと考えていますので、よろしくお願いします。
今日から本格的に新年度が始まりました。まず、午前中に新２年生、新３年生で始業式と着任式を行いました。始業式では私のほうからは、それぞれの学年生徒に励ましの言葉を述べた後、玄奘三蔵のエピソードなどを取り上げて、目標を立てることの大切さについて講話を行いました。要点は次のようになります。
「この年度の初めにどういう目標を立て、どういうことを決意していますか。３学期の終業式の時にも言ったように、たしかに人生では突然に思わぬことが起こります。そのために、せっかく立てた目標に向かって順調に進むことができなくなることもあります。また、私もそうですが、忙しかったりすると、目標を忘れがちになることもありますね。どうせそうなるならば、目標など立てないほうがいいのでしょうか。行き当たりばったりでいいのでしょうか。この人は懸命に生きている、ということを感じさせる人は、思わぬことなどが起こってしまい、必ずしも努力が実るとは限らないが、とにかくできるだけのことをする人だと思います。そういう人をそばで見ていて、自分も見習いたいなあと思ってきました。目標は生活にリズムを与えてくれます。たとえば、1週間後に大切な試合があるから、体調を崩さないように、ふだんにもまして、きちんと早寝早起きをしようと思う。大きな目標を達成するためには、小さな目標を立てて、確実にスモールステップを踏んで進んでいくことが大切です。その積み重ねが大きな成果に結びつきます。」
始業式に続いて、着任式では新しく本校に着任した教員５名の紹介と代表者あいさつ、並びに転出した教員７名の紹介を行いました。
午後には多くの保護者に来ていただいて、入学式を行いました。昨夜遅くから強い雨が降り始めましたので、天候を心配しましたが、今朝は一転して晴天に恵まれ、午後もさわやかな空気に包まれていました。新１年生２４０名にとっては、いよいよ高校生活のスタートの式典になりますし、学校にとっても新たな３学年がそろっての日々がはじまる式典です。入学許可宣言のあと、私のほうから式辞を述べました。この堺上高校でしっかりと社会的な実力を身につけてほしい、そのためには人権を尊重して良い人間関係を作り、様々な活動に取り組んでほしいというメッセージを新入生に伝えました。また、保護者の方々には生徒たちの良き育みのために学校の教育活動への御協力をお願いしたしだいです。新入生である第３６期生には、これから３年間、努力を積み重ねて、しっかりと本校で学んでほしいと願っています。