33 令和元年度 SK勉強会「研究授業」を行いました

SK勉強会(堺上高校教員授業改善研修会)は昨年度から本校独自で取り組んでいる授業改善のための研修会です。立ち上げの昨年度は全3回の協議形式の研修を行いました。その最後の全体会では「生徒の実態に即した授業を行う」「生徒に達成感を持たせる授業を行う」ということの重要性が教員間で認識され、これからの本校の授業改善につなげていこう、という確認を行いました。今年度はその確認事項をふまえて授業を実践する順番です。

【研究授業】 

11月25日(月)3時限目1年2組で数学の「SK勉強会」研究授業を行いました。科目「数学Ⅰ」で「二次方程式と二次不等式」を扱う単元です。単元中、本時は「二次不等式の解き方」の授業でした。教室の後方に用意した教員見学者席がほぼ満席になる状態でした。

この授業研究の大きな目標の一つは、上にも述べたように「堺上高校の生徒の実態に即して、達成感を持たせる授業を行う」ということです。この授業のポイントは、独自のグループ学習形式を後半の展開のなかで採用し、主体的で対話的な活動要素をきわだたせたということです。

(1)「実態に即する」という点では、授業者は今年度ここまでで見とった生徒の理解力の程度にもとづいて、プリントの演習問題を設定していました。グループ代表者はStage1の演習問題群が解けた時点で教卓に行き、教師のチェックを受けます。この時に横で見ていたのですが、全問を初回でクリアできるグループも少ないとともに、間違っても一問か二問くらいで、まったく歯が立たないグループもないという状態でした。このチェックの段階でも、授業者は肯定的な評価コメントをしながら、うまく励ましていたと思います。

(2)「達成感を持たせる」という点では、今回の授業で担当者はグループ学習に責任制と適度なゲーム感覚を取り入れるという工夫をしていました。「よっしゃ、できたで」という声があがっていたように、責任を持ってチャレンジし、努力すれば正解にたどりつける課題をクリアできたことで、多くの生徒が達成感を覚えていたように感じました。

授業の最後には時間をとって、用意した振り返りシートに「今日の授業でわかったこと」や「今日の授業の重要ポイント」などを記入させるようにしていました。受けた授業のポイントを生徒自身がしっかりと振り返ることが、学力定着にとって大切なのは言うまでもありません。大阪府でもわかりやすい授業パターンとして勧めている、目標の提示と前時までの復習から入り、振り返りのまとめで終えるかたちが実践できていたと思います。

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