48 3学期始業式を行いました

本日8時40分から3学期の始業式を行いました。当初、式は体育館で行う予定でしたが、悪天候にともなって放送による内容に変更しました。ここしばらく、大阪地域は好天で推移してきていたのに、新学期のはじめにあいにくの天候状態になってしまいました。交通機関への影響も懸念しています。

さて、式では校長からの話として、次のような内容を生徒たちに伝えました。概略を記しておきます。

・みんな良い冬休みを送れただろうか。3年生は卒業に向けて気を緩めることなくがんばりなさい。まだ希望進路を実現させようとしている仲間がいる。応援してあげてほしい。2年生、1年生は勉強、部活への取組内容が深まるようにしなさい。授業中の態度については各自で気を緩めることのないように、まじめな態度で取り組みなさい。

・ずっと自分と他人の人権を大切にしてほしいと君たちに述べてきた。繰り返して言うが、自分にしても他人にしても体や心が傷つくようなことはしないようにしよう。反省すべき点があれば、しっかりと反省しよう。自分のうっぷんや怒りを他の人間を攻撃したりすることで発散することは絶対にしてはいけない。いろんな人たちと一緒に生活していくためには、感情的にはすぐに受け入れられないことでも、まず理解しようと努力して認めることが大切である。

・我々は感情を持たないようにすることはできないし、そう努力する必要はない。しかし、感情をコントロールできるようにすることはできるし、他の人たちと一緒に生活していくためにはそう努力するべきである。あの松井秀喜も大いに尊敬している、カール・キュールというアメリカ大リーグで選手のメンタルトレーニングを指導していた人が要約すると次のように言っている。

〈すぐれた選手は感情のコントロールがうまい。やじられたりしても、それに対する最良の対処方法は自分がすばらしいプレーをすることだと知っている。感情的になることが戦う相手を有利にしてしまうことを理解しているので、自分が最高のパフォーマンスをし、チームを勝利に導くためには、いまこの状況で何をすべきかを冷静に考えてプレーできる。能力的にはすぐれた者ばかりが集まっているなかで、頭角を現していく選手はメンタル面でのコントロールの鍛錬を怠らないようにしている。〉

ここで例に上がっているのはスポーツだが、楽器演奏などの他の芸事にしろ、日常生活にしろ、勉強にしろ、感情にふりまわされていては、うまくいかないことが多いのは経験的に君たちも思い当たると思う。なかなか、心をそこまで修められる境地にいきなり達するのは難しいかもしれないが、納得できる話なので、君たちも参考にしてほしい。

・それでは、3学期も元気に頑張りなさい。