本校3年生の作文が、1月5日(火)朝日新聞の投書欄「若い世代」に掲載されましたのでご紹介します。
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◆身近に迫る「青春のない世界」◆
私は高校生だ。彼女もいて、友達もいて、いわゆる青春というものを何げなく普通に過ごしている。
ただ、もし「今」がなかったら? たとえば恋愛禁止、友達を作ってはならない、部活動もないなど、当然のように過ごしている今がなかったら......。
青春の定義は人によってばらばらだと思う。だが前提として、一緒に過ごしてきた仲間の存在が必要だろう。学校生活が楽しくないと思う人も、一人の仲間がいるだけで世界が変わったように明るくなる。ただ、学校生活がなければ仲間を作ることもできない。
それはコロナ後の世界では十二分にありえる。学校に行かず、授業はすべてオンライン、課題さえ提出したら卒業できるなど、無い話ではなくなってきている。青春のない世界は、実は身近に迫っているのだ。
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昨年来のコロナ禍で、私たちの生活や私たちを取り巻く世界が大きく変わりました。その中で気づきました。ふつうの何気ない日常が、実はかけがえのないものであったことを。今こそ、思考し、私たち人間そのものについて深く探究するときなのかもしれません。