読書のすすめ「学問のすすめ」③

福沢諭吉は「コミュニケーション能力」についても言及しています。

「身近な人に自分が思ったことをただちに伝えるには、言葉以上に有力なものはない。したがって、言葉はなるべく流暢に活発なものでなくてはならない。」(「弁舌のすすめ」)

表情や見た目が快活で愉快なのは、人間にとって徳の一つであって、人付き合いの上で最も大切なことである。」(「見た目の印象も重要」)

人間はお互いに接していないと、その思いを十分に伝え合えない。思いを伝え合えなければ、その人物を知りようがない。」「交際の範囲を広くするコツは、関心を様々に持ち、あれこれをやってひとところに偏らず、多方面で人と接することにある。」(「交際はどんどん広げよ」)(2008年「現代語訳 学問のすすめ」福沢諭吉著、齊藤孝訳pp.222-229 筑摩書房)

「現代語訳 学問のすすめ」は思ったより堅苦しくなく、実用的な内容です。十分楽しめる本ですので読むことをお勧めします。図書館のカウンターに展示されています。