伝統芸能部が奉納演奏

本校の特色ある部活動に「伝統芸能部」があります。コロナ禍で本来の活動ができないこともありましたが、このたび近隣の神社に奉納演奏がかないました。顧問からの報告です。

伝統芸能部は真の国際人として自国の文化を自信を持って紹介できるようになるために作られたクラブです。平素は雅楽を中心に活動していましたが、ここ数年はコロナウイルスの影響で吹奏楽器は控えており、長唄三味線を演奏していました。ただ、部員たちから本来の活動内容である雅楽を演奏したいという申し出があり、3年生になったこの4月から取り組みを再開させました。本来ならもっと時間がかかるはずのところ、ほんの数か月で演奏できるようになり、その目覚ましい成長に驚かされるばかりです。そして8月2日(火)、伝統芸能部の生徒たちが住吉区にある神社で雅楽「平調越天楽」の奉納演奏をしました。 

 

雅楽は千年以上前に外国からもたらされた舞曲を基本とする芸能で、国風文化の流れを受けて日本化し、その後の様々な芸能に多大な影響を与えました。そのような日本文化の源流であり、また、千年前の国際色豊かな音楽である雅楽に携わることは、自国の理解だけでなく、歴史の流れの中での東アジアにおける日本の立場や状況を知るきっかけにもなります。生徒たちも単に演奏技術を学ぶだけでなく、古典の世界に描かれるものに実際に触れることで大きな学びがあったようです。

今回で3年生が引退し、部員は1年生の一人になってしまいましたが、今からでも多くの参加を待っています。