こんばんは。
生物科の南川です。
SISC2017 2日目の今日は、生徒と教員で別のプログラムが多い一日でした。
(教員プログラムは、科学教育の方法に関する研修となっています)
午前中は、シンガポールの産学官が連携している研究施設である A*STAR で、機械学習に関する講演を聞きました。
機械学習とは、機械(コンピュータ)にデータを読み込ませて、何かを判断する基準をもたせたり、隠れた関係性を見つけさせたりする手法です。
いわゆる「人工知能」を育てる方法と言い替えられるかもしれません。
今回のSISCはこの機械学習をメインのテーマとして扱っており、
1日目:Edge of the Dawn
2日目:Dawn of the Droid
と、日程で少しずつテーマが進行していきます。
NJCへ戻って昼食をとった後、いよいよ Machine Learning Challenge(機械学習課題)の開始です。
本校からの参加生徒3名も、それぞれのグループに割り振られて、グループで議論をしながら与えられた課題に挑戦します。
例えば、あるグループの豊高生はオーストラリア、台湾、インドネシアなどの高校生と6人のグループになって、「ランダムフォレスト」というアルゴリズムを用いたクロスバリデーションの手法についてのレポート作成が課題となっているそうです。
※ 簡単にいうと、大量のデータを機会に与えたとき、最初の少しのデータで予測を立てて、残りのデータで予測を検証する手法です。
知識としては、学校では決して習ってきていないことだと思いますが(恐らく海外の学校も)、インターネット等を駆使して知識を集め、それを相談してレポートを作り上げる作業が求められています。
現在、シンガポール時刻で 20:30 。 高校生の皆さんも、まだ相談を続けています。
なれない英語にめげず、頑張ってくださいね!
以上、SISC2017 3日目の報告でした。
<教員プログラムについて>
AM: Gardens by the Bay にて持続可能な都市の講義
観光植物園として2012年に開園した Gardens by the Bay ですが、観光資源としてだけではなく、シンガポールの都市機能を持続可能にするために設営された、エネルギープラントのモデルとして、そして環境教育の場としての役割を持っているそうです。
経済・環境・社会の3つの視点から、「持続可能な都市」の要素について講義を受けました(高校生向けプログラムも明日に実施されます)。
PM: Lee Kong Chian School of Medicine にて Team Based Learning についてのワークショップ
「アクティブラーニング」という言葉を耳にする機会が増えたと思いますが、その手法の1つが Team Based Learning(TBL)です。
このワークショップ自体が、「TBLという手法について」のTBLになっており、概観や導入時注意点等、多くのことがわかりました。
また、TBLのような「教育手法」に対する態度・意見が国によって大きく異なっていることも印象的でした(いい手法だという方向では一致していました)。