こんにちは。
生物科の南川です。
6月18日、生物研究部はOBの熊代さんのご指導の下、鳥類の解剖・標本作成実習を行いました。
解剖する鳥は、兵庫県立人と自然の博物館の布野先生から、ご厚意でご提供いただいたものです。
まずは、体長や開翼長などを測定します。
測定したデータを記録して
腹側から切り開いていきます。
殺菌と防腐処理を兼ねて、ホウ酸を擦りこみながら皮を剥がします。
内臓を取り出し、胴体が皮だけになった状態です。
胃の内容物を顕微鏡で見たところです。
小さな甲虫の翅らしきものが見えます。
こちらは胃の内容物を水で洗い出したものです。
アリの体の破片でしょうか。
かなりの数の、昆虫の足も見つかりました。
左右の肺と心臓です。
心臓は小さいけれど肉厚で、力強さを感じさせました。
皮の部分は骨や肉を分離して、仮剥製標本として保管します。
今回は観察しきれなかった組織は、アルコール標本にして後日観察します。
ご協力いただきました熊代さん、布野先生、ありがとうございました!