こんにちは。生物科の南川です。
※ 昆虫の写真が多いのでご注意ください。
7月22日(土)、待望の夏休みに入った生物研究部は、箕面山へ自然観察会に行ってきました!
今回は、鳥類観察等でお世話になっているOBの熊代さん、昨年度もご指導頂いた秋枝さんが同行して下さいます。
お2人とも、よろしくお願いします!
山道を歩き始めてすぐに、足下にゴソゴソ動く影が...
オオゴキブリです!
台所に出没するゴキブリとは違って、森の中で腐った木などを食べて暮らしています。
動きには全く俊敏さがなく、ゆっくり歩いて移動します。
オオゴキブリに別れを告げて、更に進みます。
クロアゲハが飛んできました。
今日は、キノコが沢山生えていました。
先週の雨の影響でしょうか...?
キノコを見ていると、足下に沢山の小さな赤い花が落ちていました。
マツにつく寄生植物のマツグミです。
高い梢についているようで、残念ながら地上から本体を見ることはできませんでした。
こちらのキノコはイグチの仲間だそうです。
裏側がひだではなく穴だらけになっていて、触れると青色に変色します(写真中央部)。
ウスバカゲロウの幼虫のつくる「アリジゴク」
ヤモリの卵
ニホンミツバチの巣
スズメバチを追い払った直後で、警戒行動を取っていました。
大きなケヤキの木の上を飛び交うスズメバチですが...
こちらのスズメバチは「チャイロスズメバチ」といって、他のスズメバチの巣を乗っ取る習性をもつそうです。
クチベニマイマイがコンクリートごと地衣類を食べた跡。
休憩を取って、才ヶ原池へ向かって出発です。
川の対岸は北向き斜面で、湿度が高くひんやりしています。
5cm近くある大型のヤスデ(ニクイロババヤスデ?)。
メジロの巣が落ちていました。
ニホントカゲなども見つけつつ、才ヶ原池に到着!
偶然にも調査中だったマミズクラゲの専門家の方とお会いして、
実物を見ながら色々なお話を聞くことができました。
(写真を撮り忘れてしまったのが心残りです)
帰り道に発見したヤマトタマムシ。
クヌギの樹液に集まったカナブンたちと...
オオスズメバチ!
カナブンを蹴散らして、樹液を独り占めしていました。
ハチに擬態しているアブ。
川沿いに降りて、なにやら望遠鏡を構えて...
コオニヤンマが岩の上で休憩していました。
しばらく休憩して、本日最後のメニュー。
リニューアルして新しくなった箕面公園昆虫館を見学してきました。
放蝶園の片隅には飼育施設があり、午前中からお昼にかけて、蝶を世話する様子を見学できるそうです。
良い物が見られるかもということで、ご案内いただいて裏手に出ると、大きな燃料タンクが...
タンク下の水槽には、モリアオガエルのオタマジャクシがいました。
そして...
2センチはありそうな、大型の蚊!
トワダオオカという種類で、
こんな蚊が血を吸ってきたら...と思いますが、この蚊は花の蜜を吸って暮らしています。
しかも、幼虫の時には他の蚊の幼虫(ボウフラ)を食べるという、頼もしい味方です。
なぜか、昆虫館の建物の壁の、ある特定の位置がお気に入りで、よくこの場所に止まっているそうです。
体も頭もたくさん動かして、盛りだくさんの観察会でした。
熊代さん、秋枝さん、ありがとうございました。