こんばんは。
生物科の南川です。
本日26日と明日27日は、生物研修旅行が実施されています。
今年度も1・2年生の希望者11名が参加してくれました!
研修先は京都大学瀬戸臨海実験所。
到着して研修準備後、まずは番所山の自然観察と、南方熊楠記念館の見学です。
熊楠記念館の中野真理先生が講師を務めてくださりました。
番所山では、南方の植物と海岸の植物の両方を同時に見ることができます。
1年生の皆さん、学年末テストのテスト範囲ですよ!
教科書にも名前の出てくる植物がたくさんありました。
番所山の上に建っている熊楠記念館は、今年の春にリニューアルされたばかりです。
常設展に加え、企画展として貝類標本が展示されていました。
南方熊楠といえば粘菌の研究で有名な方です。
中野先生より、粘菌についてご講義頂き、実際に粘菌を見て、植え継ぎ体験をさせて頂くことができました。
中野先生、ありがとうございました!
熊楠記念館を後にして、いよいよ生物研修旅行の本番。
ウニの発生の観察実習です。
京都大学の中野智之先生が講師としてご指導くださいました。
中野先生、よろしくお願いします。
まずは、ウニから精子と卵を採取します。
顕微鏡で観察した後、それぞれの液を混ぜて受精させます。
こちらが受精卵です。
未受精卵との違い、どこが違うか分かりますか?
発生が進む待ち時間を利用して、京都大学白浜水族館の見学をさせて頂きました。
こちらは水族館のバックヤードです。
水族館の生きものたちを維持する舞台裏について学びました。
水族館見学の後は、再びウニの発生を観察します。
受精から約1時間30分。
「卵割」と呼ばれる細胞分裂が始まり、2細胞期になっていました!
また、一部の受精卵は、4細胞期まで進行していました。
観察の後、実習でTAをしてくださっている中山さんから、
明日実習に用いるカサガイについての講義をして頂きました。
カサガイの系統分類や隠蔽種などについて学びました。
講義の後は夕食を取り、その後に、講義や実習をご担当頂いている先生方との交流会を実施しました。
毎年、ご厚意でご参加くださる先生やTAの皆さん、本当にありがとうございます。
(中山さんにヒントをもらいながら、おっとっととポッキーで系統樹を作り始める生徒たち)
交流会後は、いよいよ本日最後のプログラムとなる、夜の水族館見学会です。
生きものたちの、昼間とは異なる、夜の顔について、中野先生に解説して頂きました。
夜行性の生きものたちは、昼間よりも活発に活動していました。
水族館から出てきた後、少しだけ発生の観察を行いました。
卵割が更に進み、16細胞期や桑実胚、そして、多くが胞胚まで発生していました。
一晩経って、明日の朝にどんな変化をしているか、楽しみですね。
(おまけ)
宿舎の前で少しだけ、星の観察を行いました。
この時期の代表的な星座であるオリオン座をはじめ、
昴や北斗七星、北極星など、数え切れないほどの星を見ることができました。
皆さん、体が冷え切る前にしっかり休んで、明日に備えましょう!