第32回卒業証書授与式を挙行しました。

 2月23日(金)、卒業証書授与式を挙行しました。保護者への案内が予行の日になってしまったこと、当日は放送設備の状態が悪く、私の式辞が席によってはほとんど聞こえなかったなど、多大なご迷惑をおかけしてしまっ たことを深くお詫びします。

以下、私の式辞の概要です。ご覧ください。

 32期生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。みなさんの胸の中にはこの3年間のさまざまな思い出がたくさん詰まっていると思います。心を許せる友人と語りあったこと、遅刻しないようにメロディーチャイムを聞きながら走ったこと、クラス全員が団結して取り組んだ文化祭のこと、2年生での民泊を通して現地の方と触れ合った宮古島への修学旅行のこと、仲間とともに一つの目的に向かって努力を重ねた部活動のこと、そして1・2年生をリードして素晴らしい盛り上がりを見せた体育祭のこと、そのどれもが皆さんにとっては、かけがえのない財産です。

 皆さんは本校総合学科1期生として入学してきました。本校でつけて欲しい力が二つ。一つは「将来に夢を持ち、その実現に向けて粘り強く努力する力」、もう一つは「社会の課題にしっかりと向き合い、他の人とも協力しながら課題を解決し、変化の時代を生き抜く力」です。ドリカムフェスタでの3年生の素晴らしい発表を聞いて、その力が確実に備わってきていると感じます。1・2年生もこの力を伝統として受け継いでいってくれると思います。

 コスモスの皆さん、よく頑張りました。皆さんも特別枠の一期生です。日本語の理解、そして文化の違い、将来の夢、進路など想像以上に大変だったと思います。それでもよく頑張りました。

 皆さんが飛び出して行く社会は、驚異的なスピードで進化しています。AIの発達により、人間しかできない価値を生む以外の仕事はロボットに奪われ、10年後には今ある仕事の半分の仕事は無くなるだろうという人もいます。求められる人材についても「社会の変化に即応し主体的に行動できる人間」ひいては、「グローバルな視点と知的想像力によって、新しい価値を生み出すことのできる人材」が求められています。そのような時代に皆さんは確実に生きていかねばなりません。

 このような時代だからこそ夢や目標をしっかりと持つべきです。皆さんは、磨けば光る原石です。これからも様々な分野の勉強やスポーツ・芸術、文化に全力で常に挑戦を続け、異文化や異分野からも多くを学び国際的な感覚も身に付けてください。そうすることで自分なりの夢や目標を生涯持ち続けることができます。本校の合言葉である「夢・発見・実現」のポリシーを大切に、常に夢に向かって前進し続けてください。

 幕末に松下村塾を開き、その後の明治維新に大きな影響を与えた吉田松陰の言葉を贈ります。

   夢なき者に理想なし

   理想なき者に計画なし

   計画なき者に実行なし

   実行なき者に成功なし

   故に、夢なき者に成功なし

  福井の総合学科で学んだことを誇りに感じ、新しい世界に力強く羽ばたいていってください。

                                                    校長 富永 誠

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