本校の特色のひとつに「エンパワメントタイム(ET)」という授業があります。
これは、答えがひとつでない課題に取り組む授業です。
エンパワメントタイムは総称なので、時間割上に「ET」と書かれた授業があるわけではなく、3年間を通して様々なETの授業を受けていきます。
3年の授業に「グローバルスタディーズ」というETの授業があります。
この授業では、他国や自国の文化について考えたり、世界で起こっている諸問題について理解を深め、その解決方法について考えて発表します。
グローバルスタディーズを受講する生徒たちは現在、未来がどのような世界になっているかを考えています。
H.G. ウェルズの『タイムマシン』というSF小説では、主人公が80万年後の世界に行き、そこで文明の行く末を目の当たりにします。
現代はコンピュータ技術がどんどん発展していますし、世界情勢は刻一刻と変わりつつあります。
そのような現代の状況を踏まえ、生徒たちは「〇〇年後はこんな世界になっている」という予想を立てて発表を行いました。
発表を聞いていると、人工知能について掘り下げた生徒は、映画の『ターミネーター』のような暗い未来を予想する者が多かったように感じました。
「一寸先は闇」ということわざがあります。
これは先のことなどまったく分からないという意味ですが、文字通り「少し進んだ先の未来は真っ暗な世界」ということにならないことを願っています。