どうにかなる

 国語の教師をしていたので、(読書好きにはかなわないが)俳句から小説に至るまで「活字」に触れる機会は他の人より多い気がする。授業で太宰治さんの詩を教えた時、これ以外にどんな詩があるだろうと探し見つけた詩。それがご紹介する「生活」。この詩と巡り合え、救われたような気がする。

「生活」

良い仕事をしたあとに一杯のお茶をすする

お茶のあぶくにきれいな私のかおが

いくつもいくつもうつっているのさ

どうにかなる

太宰 治『晩年』より

カレンダー

2025年6月

1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          

年別一覧