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8月23日(月) ~放送による始業集会「教え子のパラリンピック日本代表選手に教えらえたこと」

◆「みんなの宝ものはなに?」

パラリンピック日本代表選手 嵯峨根望さんの講演は、この言葉から始まりました。

「僕の宝ものは、この足やねん。」そういって義足をとって見せてくれました。

◆2・3年生の人は覚えていますか。昨年度の人権講演会のことです。1年生の人は、嵯峨根さんに会ったことはありませんが、ひょっとしたらテレビで彼を見ることもあるかもしれません。嵯峨根さんは、パラリンピック、シッティングバレーの日本代表選手の一人です。

◆大学を出て、和泉市役所職員となった嵯峨根くんは私の教え子です。けれど、彼は決して勉強が得意ではなく、いわゆる「やんちゃ」な生徒でした。彼が高校3年生の夏休み明け、「僕は大学に行く」と学年主任の国語の先生に申し出たときには、学年団の先生方はみんな「本気で言ってるの?」とまさに「ドラゴン桜」のテレビに出てくるような光景でした。

◆しかし、彼は、国語の先生の指示通り、来る日も来る日も新聞の社説を読み、要約をし、自分の意見を小論文にまとめ、最後には先生方と新聞のテーマについて議論できるほどになりました。わずか2カ月足らずの間のことです。そして見事に第一志望の大学に合格し、今は和泉市職員であるとともに、パラリンピック日本代表選手として活躍しています。

◆私は、教師として校長として、いつも彼に教えられています。決して生徒の限界を決めてはいけないということを。

◆この夏休みに芸能文化科の皆さんは、例年以上に見事な卒業発表会を披露してくれました。また、国内留学プログラムに参加した人たちは、「今、社会で起こっている問題 例えば、ペットの安楽死、川の汚染、地震と津波」などについて英語で外国人留学生と議論し、全員が見事なプレゼンテーションを最後に披露してくれました。私も動画で拝見させてもらいました。また、部活動でも書道部の全国大会出場をはじめ、女子バレーボール部や各クラブが優秀な戦績を残してくれています。

◆一方で、この夏休みに計画通りに勉強や部活動ができなかったと後悔している人もいるかもしれません。しかし、後悔する暇があったら、一歩踏み出して行動を起こしてください。

◆最後になりましたが、新型コロナウイルスの感染拡大については、今まで以上に厳しい状況です。今後、臨時休業になる可能性もありますので、皆さんはいつでもオンライン授業ができるよう準備をしておいてください。お願いします。