令和5年度の終業式にあたり、まず、いつものように皆さんの活躍を紹介したいと思います。その後、今日は皆さんに伝えたいことを1つだけお話したいと思います。
◆まず、本校のボランティア部主催のチャリティマラソンが「大阪府 心の再生府民運動 SDGs部門」で表彰されることになりました。約300人の皆さんとPTA・緑友会・みどり会の皆さんも応援していただき、ネパールの子どもたちに募金を届けることができました。ありがとうございます。3月末に代表生徒が大阪府庁で表彰式に出席します。
◆次に、部活動では、サッカー部が見事公立高校大会で3位に入賞しました。高い目標をめざし、強豪校を次々になぎ倒し、チーム皆で一丸となって戦った成果です。
◆さて、皆さんのこのような活躍の様子を聞いて、皆さんに伝えたい言葉があります。インド独立の父、マハトマ・ガンジーの言葉を紹介したいと思います。
"Find purpose, the means will follow."
目的を見つけよ 手段は後からついてくる。
◆ガンジーが「インドの独立」という目的を実現するために、無抵抗主義という手段を取りました。「インドの独立」という目的を成し遂げるために、一番有効な方法は何か、考え、無抵抗主義が一番有効だったからです。
◆さて、私の教員経験から1つお話したいと思います。
過去に高校2年生の担任していた生徒がある日、京都大学に行きたい、と相談に訪れました。その生徒の成績では、とても京都大学は難しい、と心の中で思ったのですが、私は目標を受け入れ、英語構文集1冊すべてを暗記して、スラスラ書けるように指示しました。
そして、高校3年生の1学期、またその生徒がやってきて、「英語構文集1冊すべて暗記しました。先生、毎週、赤本を解いてみるので添削してください。」と申し出てきました。勿論、私は毎週一度、彼の赤本の添削をすることにしたのです。
◆そして年が明けてから、その生徒は私のところにやってきて、「京都大学の入試では、数学は1問も解けませんでしたが、英作文がスラスラできたので、無事理学部に合格ました。英語で合格したようなものです。」と報告をしてくれました。
まさに、彼は目標を設定し、最適な手段を相談しながら、毎日1つ1つ実行していったのです。彼は、教師として未熟な私に改めて、目標から考えることの大切さを教えてくれました。ぜひ、皆さんも目標から考えることを実行してください。