120周年記念 「茨高教育シンポジウム」

2015年4月25日(土)の創立記念日に創立120周年記念行事「茨高教育シンポジウム」が本校体育館で開催されました。次第は次の通りです。

第一部 基調講演         9:00~10:00
「経営者の視点から高校生に望むこと~パナソニックの取組みを通じて~」
パナソニック株式会社代表取締役社長 津賀一宏(高27回)

第二部 パネルディスカッション 10:15~12:00
   テーマ  「私の中に生きている茨高」
   パネリスト
      津賀  一宏(高27回) パナソニック株式会社代表取締役社長
      加治佐 俊一(高30回) 日本マイクロソフト株式会社技術顧問
      溝上  慎一(高41回) 京都大学高等教育研究開発推進センター教授
      小室   舞(高53回) Herzog & de Meuron Hong Kong勤務
      平野  智子(高56回) 自治医科大学附属病院 臨床助教
     司会・進行
        樫田  啓吾(3年生)
        林下  真奈(3年生)

 第一部の基調講演では,日本を代表する大企業の現役の社長から,直接,話を聞くことができました。この貴重な体験に生徒たちも感激し,多くのものを得たようですが,中でも,危機的な状態では,平均的な人間より,尖った人間が重要だという話が印象的だったようです。終了後は,あちこちで,「自分も尖りたいなあ」という声が聞こえました。
 第二部のパネルディスカッションでは,司会の樫田君,林下さんの進行で,「私の中に生きている茨高」というテーマでディスカッションをしました。パネリストは,基調講演をしてくださった津賀一宏氏をはじめ,高校時代にバスケットボール部の再興を果たした加治佐俊一氏,苦しかった高校時代の思い出と,枠から飛び出してくるような人材が必要なことを強調された溝上慎一教授,水球部での経験と海外へのあこがれを語った小室舞さん,「自分の知らないことさえ知らない」場合があることや「贅沢なノイズ」についてお話頂いた平野智子さん,最後に本校校長岡﨑守夫先生の6人です。本校3年生の樫田啓吾君と林下真奈さんの,高校生とは思えない見事な司会・進行により,ディスカッションは大いに盛り上がり,最後は校長先生の感想と司会二人の感想で締めくくられ,3時間があっという間に過ぎました。まさに,茨高の宝は卒業生と生徒という言葉を再確認した創立記念日になりました。
ご協力を頂いた,パネリストの皆様やご来賓の皆様に感謝申し上げます。以下に,司会進行をしてくれた2人の感想を掲載します。

3年4組 樫田啓吾
 4月25日に行われたシンポジウムは、僕のなかでは3月下旬から始まっていました。この話を聞いた当初は大変な仕事だと感じていましたが、その時の考えを越える大変さでした。2週間ほど前には京大の溝上教授にお話を伺い、パネリストの皆さんにメールで連絡を取るなど、次第に緊張が高まっていきました。
そんな中でも当日は、パネリストの皆さんの優しさのおかげでのびのびと進行することができました。あんなに準備してきても当日は一瞬で過ぎ、素晴らしい時間も終わってしまいました。準備の大切さを改めて思い知らされた日でした。準備していたことがうまく繋がっていったことを鮮明に覚えています。
 今回の茨高教育シンポジウムは非常にいい経験になりました。素晴らしい先輩方のお話を聞けただけでなく、司会としての動きも学べました。最後にこのような機会を与えて下さった先生方やこの茨木高校に感謝の意を表したいと思います。

3年5組 林下真奈
 今回のシンポジウムの司会の最も大きな苦労は,「現役の茨高生と卒業生の先輩方を繋ぐ」ことでした。
 先輩方が予め用意したお話をされ,ただ現役生が受け身になって聴く,という形にはしたくありませんでした。私たち司会がしっかり両者を繋がなくてはいけないと思い,生徒が何を知りたいのか,また,先輩方が何を伝えたいのかということを両方の立場から考えました。そして,ディスカッションでは生徒代表として,先輩方に質問をし,司会者として,先輩方が伝えたいことを引き出す努力をしました。受け身なだけの講演から少し脱却させられたと思います。しかし,このパイプの役目は,
頭をフル回転させねばならず,想像以上に大変でした。よい経験ではありましたが,苦しい経験でもありました。
 的外れな質問をしたり,エセ大阪弁を使ったりとお聞き苦しい司会ですみませんでした。お話をしてくださった先輩方,惜しまず協力してくださった先生方,そして生徒のみなさん温かく見守ってくださって本当にありがとうございました。

<以下、写真>
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