国際公共政策コンファレンス

去る4月18日(土)~19日(日)
第1回 国際公共政策コンファレンスー待兼山会議― に本校3年生の研究発表2題が選ばれ、テーマ別4会場に別れ、予選・本選へと二日にわたり、日ごろの成果を発表しました。
会場4のテーマは「食/水の社会への影響と健全化」で、7本の発表がありましたが、本校水環境チームが決勝進出を決め、翌日の決勝で優秀賞をいただくと共に、貴重な体験となりました。

論題:ベトナムコーヒー 消費者の見えていなかった生産者の貧困、それを解決するために
 3年 後藤崇志  金子夏実
論題:日本と世界の水環境
 3年 馬場陸 石崎夏奈 竹本早良 福永真由 井上かれん 尾山瑞歩

 

感想
今回、課題研究の成果を発表させていただく場として「国際公共コンファレンス」に参加させていただくことができました。昨年の秋ごろから4月上旬まで、あるテーマを設定し、基本的なコーヒーの知識からコーヒー農家の現状に至るまで、さまざまなことを調べつくして、互いに議論し合い、新たな解決策を考えてきました。途中考えている解決策に問題が見つかり、再び0からスタートということもありましたが、議論して深めていくことは楽しく、納得のいく案ができるまでとことん話し合ってきました。そして、その解決策について、高校生や大学の先生方の前で発表させていただきました。発表後、大学の先生方から厳しいコメントや質問をいただいたのですが、なかでも、質問にはっきり答えられなかったこと、聞き手に自分たちの考えを十分に理解してもらえていなかったことには悔しさをおぼえました。また、自分たちの発表や大学の先生方の講評、大学生の発表から、自分たちが解決策を見出すことも大事ではあるけれど、いかに考えた案を聞き手にわかりやすく伝え、理解してもらうか、そして、いかに聞き手の疑問を解消して納得させることが重要であるのかということに気づかされました。自分たちが何か月もかけて一進一退しながら作り上げてきた考えが十分に伝わらなかったという悔しい結果にはなりましたが、逆にその分学べたことも多かったのではないかと思います。高校生としてこのような学会に参加することができ、とても貴重な良い経験となりました。この研究に関わっていただいた先生方、本当にありがとうございました。
3年4組14番 金子 夏実


『今までに行われた研究を調べるだけでなく、調べたことを踏まえて自分で考えた新しいことを提案する』ということの難しさや面白さ、限られた時間の中で一貫した論点で発表する大変さを改めて実感することができました。また、聴衆の視点からプレゼンを考えることで、調べた内容でも発表に必要のないことは削るという決断も様々な場合において必要なのだと学びました。教授の方々は、高校生のプレゼンを聞きながら、ノートパソコンなどで、発表内容について詳しく調べ、発表後は私たちが着眼していなかった問題を厳しく指摘して下さり、自分の視野の狭さや認識の甘さを知ると同時に、「大学ではこんなに熱心に学問に取り組むのか!」とワクワクしました。
他校の高校生の発表もレベルが高く、発表を聞いているだけでも、手に汗握るほどの緊張感を感じ、同世代として良い刺激になりました。
講演やパネルディスカッションでは、世界のあらゆる地域で活躍されている方のお話を聞くことができ、自分のこれからの進路を考える上でも、とてもよい経験となりました。
2日間とも貴重な体験で、本当に楽しかったです。
水チーム

<以下、写真>
採用2.JPG
(ベトナムコーヒーチーム)
採用3.JPG
(水チーム)
採用1.JPG
(水チーム、決勝進出)