大阪府読書感想文コンクール表彰式

12月10日(土)

「第62回 大阪府読書感想文コンクール」の表彰式が大阪私学会館で行われました。

 本校の2年生の作品(感想文)が「優秀賞」に選ばれました。作品の全文は、本校HP(図書館のページ)図書館報「らふれしあ」(1月末発行予定)に掲載します。
 下記に作品の一部分を紹介します。

「少年を救ったもの」
           『シンドラーのリスト』レオン・レイソン著 古草秀子訳

 極限の状態にありながらドイツ将校に「リストに載っています」と叫んだ。常に慎重にしかし大胆に行動した彼は、なぜ生き延びることができたのか。その行動の根底にあったものとは何であろう。…(略)
 無念の思いを胸に僅かな骨になっていった人達。そして行動できず、傍観してしまった人達。全て子どもの目を通して描かれた姿だ。少年のしなやかで強い心は「世界は家族のように繋がっている。」と訴える。幼い心には重すぎる苦悩がうめき声のように私の心に突き刺さる。正しく知り、深く考え、行動する少年。豊かな現代に身を置く私たちに求められるものは直接体験しないことを想像する力。著者が命を削る思いを込めて書いたこの本は、私の思いを新たにする一冊となった。決して傍観するだけの大人になってはならない。無垢な少年の「なぜ」という問いは、生き延びた著者からのメッセージ。答えではなく問うこと自体に本当の意味がある。今しっかり受け止める。平和への誓いを持ち続け自分自身に真剣に問い続けたい。

 すばらしい本との出会いによって、豊かな心を育んでいってほしいと思います。
受賞おめでとうございます。


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