平成29年３月１日
第69回 卒業証書授与式が行われました。
校長先生から卒業生に贈られた式辞の一部を紹介します。
皆さんが茨高での生活を終えて新しい環境に歩みを進めるにあたって、三つのことを伝えておきたいと思います。
一つは「受信力を鍛える」ということです。人と人とのコミュニケーションにとって最も大事なのは、相手が何を考えているかを感じ取り、理解する姿勢です。お互いがどれだけ相手を慮り、納得できたのか、その深さを求めるという姿勢こそが必要です。
二つ目は、岐路に立った時の考え方の基本として「退路を断つ」ということです。自分が本気で取り組むものに関しては、失敗を恐れずにそれ以外の選択肢を捨てて突き進むという大胆さと自信が必要だと思っています。
三つめは「先達を超える気概を持つ」ということです。先輩の背中を追いかけ続けるだけでなく、追い越すことが後輩の使命です。そもそも先達を超えることなくして、学問や文化、社会の発展はあり得ないのですから。皆さんには、他の誰も見たことがない地平を見るのだという気概を持ち続けてもらいたいと思います。
本校では、毎年卒業生が卒業歌の作詞、作曲をしています。「69期生卒業歌」の歌詞の一部です。
茨木高校69期生 卒業歌 「忘れぬ虹」（２番より）
僕らは心を通わせて 輝き共に強めあい
目がくらもうと怯まずに 前だけを向いて駆け抜けた
気づいていたんだ集まった 光はいつか散りゆくこと
戸惑いながら彷徨いながら いつも虹を探してる
見上げた空に光のアーチ 僕らの未来を照らし出す
もう一度どこかで逢えるから 泪流さず笑っていよう
この先きっと土砂降りで 消えそうな日もあるだろう
信じ抜いて僕らの光 君と進んだこの道を 君と見た虹を
これが僕らの光のアーチ 君がいたから虹ができた
ありがとうそれだけ伝えたい またいつの日か逢えるといいな
心温まる卒業式でした。それぞれの思いを胸に、茨高から新しい世界へと飛び立っていく69期生のみなさんの活躍を祈っています。卒業おめでとうございます。
