けいはんな哲学カフェ「ゲーテの会」

●けいはんな哲学カフェ「ゲーテの会」 実施日:2017年8月2日~8月4日
けいはんな学研都市で行われた「ゲーテの会」は、『未来に向かう人類の英知を探る―時代の裂け目の中で、人々は何に希望を見出してきたか―』というテーマの下、知的好奇心を高め、日常から離れて未来に向けて考える取り組みとして、「国際高等研究所」(後援:京都府教育委員会・奈良県教育委員会、協力:大阪大学・京都大学)により実施されました。本校からは、1年生1名と2年生1名が参加しました。
 以下は、参加した生徒の感想です。

ASジュニア塾セミナーを終えて
2年 吉川峻一朗
 日本はこれからどこに指針を求めるべきか。私は、茨木高校の校歌に触発されたわけではないが、国家の根幹を担う人物たらんと思っているため、その手掛かりを求めていた。今回のセミナーに「独立自尊」という言葉があり、興味が湧いて申し込んだ。
 セミナーにおいては、哲学の三浦梅園、政治経済の北一輝、技術の田中久重の各人について、その道の第一人者の講師から受けた講義の内容を基に、三日間議論を重ねた。議論してみると、他の参加者の知性や発想力に圧倒されつつ、価値観を交流させることができた。それだけでも非常に貴重な経験だったと思う。
 一般的には、哲学は観念的で現実には役に立たないと思われやすいが、そんなことはない。責任ある立場の人間には信念が必要であり、その信念を支え、陳腐化を防ぐのが哲学だ。セミナーで学んだ三浦梅園の哲学は、一生涯かけて追究しなければならないほど奥が深いものだった。
 今回のセミナーで、まだ漠然としているが、一つの指針を得たように思う。この体験を忘れず、未来に活かしていきたい。

3日間の深い学びの経験を大切に育みつつ、未来を切り開く力にしてほしいと思います。