人権教育研究協議会(熊本大会)

生徒の皆さんが考査の勉強で頑張っている中、校長も勉強してきました。平成28年度全国高等学校校長協会人権教育研究協議会が熊本で行われました。全国の先生方の発表会も熊本で行う予定でしたが、4月の震災の影響で会場が使えなくなり、大阪で26日、27日と行われました。しかし、校長協会の協議会は熊本で開催できました。開催県の熊本県や企画・運営に当たられた校長先生方に深い敬意と感謝の意を表します。全国から約190名の校長先生が集まり、8つのブロック代表の方が各高校での人権教育の取組みを報告し、それについて協議をしました。会場のホテル・ニューオオタニ熊本には、熊本県立熊本高校の震災直後の様子と生徒会長さんの全校生徒へのメッセージが展示されていました。

   

メッセージは「自分の命を大切にしてほしい」、そして「この災害を自らの成長の糧にできる勇気を持ってほしい」の2つでした。ご自身も避難所生活を余儀なくされている中での強いメッセージに心打たれました。2枚目の写真は、4月16日の本震で、体育館の屋根を組んでいる6本の鉄柱(重さ約28kg)が床に落下し、その1本が床に突き刺さっているものです。

   

この写真は熊本城です。協議会の後、様子を見に行くと、ブルーシートや立ち入り禁止区域が多くありました、石垣が一面に崩れているところがあり、完全修復には20年かかるそうです。修復予定の掲示もありました。石垣が元通りになるように、崩れる前の写真を見ながら石に番号を書いて、まさに元通りに組み直しをされるそうです。

   

倒壊する恐れのある櫓もあり、復興は何年もかかることがわかります。いろいろなところでくまモンが見受けられ、「がんばろう!」の文字もあります。我々としては、忘れないでいることと、自分たちでできる形で支援を続けることが大切だと思います。実りある2日間の協議会でした。