前期研究授業(追加)

本校では毎年、前期1回、後期1回、研究授業を実施します。教科や学年等で授業内容について研究協議し、職員会議で総括を発表しています。今年度の前期は6月1日から7月20日までの間に、「情報Ⅰ」「数学Ⅱ」「現代文」「英語コミュニケーションⅠa」「化学」「日本史探究」の6科目で実施しましたが、8月25日(木)4限に「保健」の研究授業を追加実施しました。

単元は「家族計画と人工妊娠中絶」で、本時は「未成年の人工妊娠中絶について」をディベートテーマとして、知識を得るだけでなく、自身の考えを整理し課題解決のためにどうしたらよいかまで考える内容でした。テーマは重くセンシティブな面も含むので、授業者は前時までに基本的な事項を丁寧に解説しながら正しい知識の定着をはかり、本時の初めにはディベートのルールを徹底して伝えていました。

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ディベート開始

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賛成派、反対派の役割を与えて、それぞれ分かれて意見を戦わせます。相手を尊重しながら、自分の意見をしっかり伝えていました。

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審判役の生徒が判定を下します。各班の結果を発表。

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各班の発表に拍手を贈ります。とてもいい雰囲気でディベートが進行しました。

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続いて、各班の賛成派・反対派の意見を集約します。

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各班で討議した内容を全員で共有。みながどのように考えているか、全生徒が食い入るように各班のボードを見ていました。

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事前に十分な教材研究を行い、ディベートについてはプレゼンテーションツールを活用して、ルールや進め方をわかりやすく説明していたので、生徒たちは各自の意見をまとめると、相手に理解してもらえるよう積極的に発言し、意見を交わしていました。通常の授業ではどちらかというと発言を躊躇する傾向がありますが、この授業では生徒たちがすすんで発言していました。

今回の授業のように、取り組みかたや思考、発表する方法を適切に伝え、安心して表現できる場面を用意すれば、生徒たちは想定以上に自主的、主体的に取り組むことがわかりました。今後、本校でこのような授業をより多く実践し、生徒の思考力・判断力・表現力がさらに育成されるよう努めてまいります。