豊中市立庄内小学校では、人権教育部会と学力保障部会の二部会の研究体制で校内研究をすすめています。
学力保障部会では算数教育、特に「数と計算」領域の指導法の研究をすすめ、「文章題」へと広げてきましたが、その過程で「読み」、「文のイメージ力」、「語彙力」の不十分さが明らかになりました。そこで平成22年度から、これら「国語力」を高めるため、どのような研究が必要なのか、児童の実態を出し合いながら議論を始めました。また、児童に普段の生活の中でも自分の思いや考えを伝え合う力や学習意欲を高め、学力向上を図りたいと考えました。今年度「コミュニケーション力(伝え合う力)の育成~語彙力を豊かにして、自分の思いを友だちに伝えよう~」の研究テーマで「国語」科の授業に取り組むことにしました。
8月の全体研修会の中で課題の共通理解をし、10月26日(水)、国語科研究授業(6年生「新聞を読もう」)にむけて、指導案検討、2度の事前授業を行いました。そのなかで児童が「自分の考え」をもち、「伝えよう」と意欲的に学習に取り組めるよう、課題の出し方、聞きあうグループの人数(2人から4~5人)を変化させるなど指導の工夫をしました。
当日の研究授業では教職員が分担してグループでの発言の様子を記録し、研究討議に臨みました。「伝え合う」ために何が大切なのか、なかなか発言できなかった児童が、どう変化しているのかなど視点を絞って話し合いました。