豊能町立吉川中学校では、今年度、「自らの考えを言語で表現できる力を育てるために何が必要か」をテーマに据え、講師である府教育センター指導主事から助言を受けながら、各教科で授業改善に取り組んでいます。11月には、府の授業評価システムから、授業評価規準表を活用した授業評価を行い、データ検証の準備を進めているところです。英語科の事前研究では、SーT分析を行い、授業改善の検討がなされました。
講師からは、生徒の活動が多く、テンポよく進むよい授業だが、一問一答と授業者による解説が多いので、もう少しペアワークを入れるなど生徒が思考する場面があるとよいのではないか、という助言がありました。研究授業では、思考の場面を増やし、板書する時間を減らしました。
研究討議では、ICTをうまく活用して生徒の興味を惹く話題を取り入れた点が評価された一方、学習が成り立ちにくい生徒への配慮や、自らの考えを話す(書く)活動の焦点化についての意見等が出されました。
自分の授業を客観的に捉える一つの視点としてのSーT分析の方法や課題を共有し、改善のてだてを共有することの大切さを確認できた研究会になりました。