授業風景~課題研究~

農業高校には課題研究という科目があり、園芸高校では各専攻に分かれたあと2年生から研究活動などに取り組んでいきます。フラワーファクトリ科には野菜、果樹、草花(切り花班・菊鉢物班)、園芸デザインといった専攻があります。今回は果樹専攻の課題研究の様子をご紹介します。
果樹専攻班(2年生)では今年からバナナの栽培実験に取り組んでいます。
この日は届いたバナナの苗の定植です。

バナナは熱帯果樹ですが、耐寒性の強いアイスクリームバナナ、アップルバナナの栽培にチャレンジします。

もちろんただ栽培するだけでなく、露地とガラス温室での生育の比較を行います。
そのために、定期的に葉齢、茎の直径、草丈などを測定し、記録していきます。

別のグループではブドウの摘粒時期の違いが果実に与える影響について調査しています。
これから果実の大きさ、糖度、着色について調査していきます。
その他にも「果樹害虫に対する微生物農薬」、「乾燥ストレス付与による温州ミカンの糖度変化」、「果実からの天然酵母の分離」、「ブドウの無核化」などをテーマに研究に取り組んでいるところです。教科書に載っていないことを自ら探求していくのが課題研究の魅力です。