2018年アーカイブ

ブドウの摘粒

気温がどんどん熱くなり、ブドウの肥大も活発です。 このようにブドウの房もミチミチで粒が弾けそうです。一般に売られているブドウは粒が弾けないように人の手で粒を減らす摘粒という作業をやっています。もちろん園芸高校でも都市園芸コースの生徒総出で摘粒です。 窮屈な房に隙間ができました。これからの肥大で粒が弾けません。この品種はマスカットベリーAという黒色系品種。このように初めは緑色ですが、これから肥大...

果実の収穫(ビワ)

6月ももう終わりですが、果樹園ではウメに続き、ビワの収穫を行いました。 ビワの樹は高いので、木登りしたり、脚立に上ったりして収穫です。2年生の都市園芸コースの生徒にとっては初の収穫作業。特にビワは摘果、袋掛けといった栽培管理をしてきたので、収穫にいたるまでの苦労も経験できました。 収穫したビワは一つ一つ丁寧に出荷調整し、販売されます。ビワの販売はもう終わりましたが、これからモモなどの出荷も始まり...

摘果・袋掛け

春から初夏にかけて、果樹園ではいろいろな果樹の摘果と袋掛けをひたすらやります。果樹栽培はよりおいしい果実を生産するため人の手によって果実を摘んでいきます。残した果実に養分が集中することで、大きく、おいしい果実を作るのです。 葉の裏などに隠れている果実を見つけ、適切な果実数になるまで摘んでいきます。 下から見ると非常に多くの果実がなっていることがわかります。 さらに袋掛けも行いました。鳥や害...

農業と環境

1年生の授業「農業と環境」では自分たちの畑に野菜の苗を植え、育てることで、栽培の基礎を学びます。 入学してすぐの春には夏に収穫する野菜を定植していきます。 トウモロコシ トマト、ナス これからどんどん大きくなって、うまくいけば夏にはたくさんの野菜が収穫できます。 そのためには除草や水やりなど普段からの管理が大切です。 また、野菜によって異なる管理作業の方法も実習を通して身に付けていきます。 ...

箕面市に花苗を寄贈しました

箕面市にマリーゴールドの花苗1,100ポットを寄贈しました。これは本校同窓会を通してのイベントでもう15年ほど続いている恒例行事となっています。園芸デザイン班が栽培してきたマリーゴールド、百日草、アゲラタム、草花班が栽培してきたマーガレットが箕面市内の公園、保育園などに植栽されます。植えられた花壇には「寄贈 大阪府立園芸高校 同窓会箕面支部」のラベルがついていますので、ぜひ公園で見つけてみてくださ...

春である!!

果樹園にも春が来ています。 モモ ナシ サクラ。先日の雨風でずいぶん散ってしまったので、これは少し前の花盛りの時の写真です。実は生徒が登校していない春休みの時期が果樹園の最も美しい時期。この時期だけの隠れスポットを求め、生徒が花見にやってきます。

東京農業大学へ見学研修

生物工学部では色々な植物を組織培養(植物体の一部を取って増やすこと)していますが、なかなか思うような結果が出ていません。そこで、植物を培養するにあたっての注意点やどんな培地(植物を育てる土に代わるもの)を選出する際のポイントなどを指導していただくために東京農業大学へ見学研修に行ってきました。農学科の教授の先生から基礎から最先端の技術や実験に対する心構えまでレクチャーいただき、今後の取り組みに大いに...

守りたいこの笑顔

先日、園芸デザイン部員が大阪ステーションシティの天空の農園にて花壇装飾を行いました。 担当管理者の方の指導の下、挨拶から始まり、除草、苗の運搬後、ようやく装飾です。みんな一生懸命に花壇を制作し、その花壇に対する評価もしていただきました。私たちが1時間半かかった花壇制作をプロの方は30分ほどで仕上げるそうです。プロの方との違いも実感でき私たちにとっても大変勉強になりました。 最後に笑顔で、花壇...

この素晴らしい装飾に称賛を!

園芸高校の入学式、卒業式の装飾は草花専攻2年生が制作しています。そして、昨日は卒業式。今年も素晴らしい装飾でした。 紅白の花が映えてます。 さらに体育館までの通路にも園芸デザイン専攻2年生が制作した花壇があります。いずれも卒業式前日に丹精込めて制作してくれました。こういった形でも在学生が卒業生を送り出していくわけです。制作に関わった2年生、先生方お疲れ様でした。

すごーい!装飾が得意なフレンズなんだね!

2月17日に鶴見三井アウトレットパークにて、なにわ花いちば×園芸高校による「文花祭」が行われました。なにわ花いちばさんから企画・提案をいただき、念入りに事前打ち合わせを行ってきました。 当日は「フォトエリア制作」、「プチお花屋さん」、「プロと花束対決」の企画に挑みました。 残念ながら、インフルエンザにより参加できなかった生徒もいましたが、みんなで協力したプロジェクトを成功させることができました。ま...

わけがわからないよ

冬はせん定の季節。果樹の栽培管理で最も難しい作業のひとつです。1月頃の果樹園でよく聞こえてくる言葉「わけがわからないよ」。2年生の果樹の授業では様々な果樹のせん定を座学と実習を通して学びます。 せん定はただ枝を切る作業ではありません。各枝への養分分配や配置、各果樹の果実の付き方などを考慮しなければ美味しい果実はつかないのです。どういった切り方をすれば、枝がどのように成長していくか樹の将来を考えなが...

おいでよ うめきたの庭

園芸デザイン部が全日本フラワーガーデンコンテストinうめきたガーデンに出展しました。 写真は花壇作成の様子です。テーマは「Heartをください」。2月ということでバレンタインを意識してハートをモチーフとした花壇です。このデザインは部員一人一人が案を出し合って決めたもので、使用されている花も部員が管理し育てた花苗です。この作品は2月3日~3月18日までうめきたガーデンで展示されています。2月3日~2...

オソマじゃねぇ、堆肥だっ!

大阪でも雪降る日が続き冷え込んでおりますが、農場には湯気が上がった黒い山が。そう、堆肥山です。馬糞や木材チップ、籾殻、わらなどの有機物を微生物が分解する過程で熱が発生するのです。山の中心温度は60~80℃にもなります。この日は冬野菜の収穫の終わった畑に堆肥を与えます。 このように堆肥を施用してやり、来年度の新1年生に畑を受け継いでいくわけです。馬糞が含まれた堆肥のことを生徒は「オソマ、オソマ」と言...

果樹園の冬の作業、粗皮削り

ほとんどの果樹の葉が落ち、成長もストップする冬の時期ですが、そんな時期でも必要な管理作業があります。そのひとつが「粗皮削り」です。寒くなって粗皮(厚い樹皮)の中に避難した病害虫を皮をはぐことで住処ごと排除します。 園芸高校ではブドウやカキ、ナシで行っています。初めは↓のような感じですが、 粗皮削りによって樹の表面はこい茶色に↓。白い木部の層まで削らないのがコツ。削った皮は焼却です。このような作業に...

課題研究発表会

1月17日に行う予定だった全体の課題研究発表会はインフルエンザの蔓延防止のため中止となりましたが、フラワーファクトリー科のみの課題研究発表会を実施しました。 農業高校の多くには「課題研究」という科目があり、農業に関する内容をテーマに課題を見つけ、研究活動や取り組みを行い、最終的に発表するというものです。大学で言う卒業論文発表に近いです。3年生の発表を1年生が聴き、2年生になった時の専攻選択の参考...

昔ながらの地域品種「池田ミカン」

園芸高校のある池田市の名がつけられているミカンの品種があります。それが「池田ミカン」です。 かつては地域の農家で栽培していたようですが、早生品種にとってかわり現在はほぼ栽培されていません。地域の品種を守ろうと園芸高校内では繁殖した樹が複数栽培され、ここ数年収穫できる状態になりました。樹が大きくなってきたため移植をしたことで、弱っていましたが今年は果実がたくさん実りました。 果樹部の手によって収穫し...