2018年1月アーカイブ

オソマじゃねぇ、堆肥だっ!

大阪でも雪降る日が続き冷え込んでおりますが、農場には湯気が上がった黒い山が。そう、堆肥山です。馬糞や木材チップ、籾殻、わらなどの有機物を微生物が分解する過程で熱が発生するのです。山の中心温度は60~80℃にもなります。この日は冬野菜の収穫の終わった畑に堆肥を与えます。 このように堆肥を施用してやり、来年度の新1年生に畑を受け継いでいくわけです。馬糞が含まれた堆肥のことを生徒は「オソマ、オソマ」と言...

果樹園の冬の作業、粗皮削り

ほとんどの果樹の葉が落ち、成長もストップする冬の時期ですが、そんな時期でも必要な管理作業があります。そのひとつが「粗皮削り」です。寒くなって粗皮(厚い樹皮)の中に避難した病害虫を皮をはぐことで住処ごと排除します。 園芸高校ではブドウやカキ、ナシで行っています。初めは↓のような感じですが、 粗皮削りによって樹の表面はこい茶色に↓。白い木部の層まで削らないのがコツ。削った皮は焼却です。このような作業に...

課題研究発表会

1月17日に行う予定だった全体の課題研究発表会はインフルエンザの蔓延防止のため中止となりましたが、フラワーファクトリー科のみの課題研究発表会を実施しました。 農業高校の多くには「課題研究」という科目があり、農業に関する内容をテーマに課題を見つけ、研究活動や取り組みを行い、最終的に発表するというものです。大学で言う卒業論文発表に近いです。3年生の発表を1年生が聴き、2年生になった時の専攻選択の参考...

昔ながらの地域品種「池田ミカン」

園芸高校のある池田市の名がつけられているミカンの品種があります。それが「池田ミカン」です。 かつては地域の農家で栽培していたようですが、早生品種にとってかわり現在はほぼ栽培されていません。地域の品種を守ろうと園芸高校内では繁殖した樹が複数栽培され、ここ数年収穫できる状態になりました。樹が大きくなってきたため移植をしたことで、弱っていましたが今年は果実がたくさん実りました。 果樹部の手によって収穫し...