今日から3年生だけが一足早く二学期をスタートします。校長から以下のような話をしました。
二学期が始まるにあたって、皆さんに2点お話をします。
①高校生の頑張り~若者は失うものは何もない~
②有終の美~残りの高校生活~
まず①について
高校野球甲子園大会第100回大会、私は石川県の星稜高校に興味を持ちました。
日本とメジヤーリーグで活躍した松井選手、サッカーロシアワールドカップで活躍した本田圭祐選手の出身校です。星稜高校は優勝候補の一角に挙げられていましたが、愛媛県の済美高校に延長13回、逆転サヨナラ満塁ホームランを喫して、11-13で敗退しました。星稜高校の敗戦後のミーティングがテレビで取り上げられていました。監督の言葉に選手たちが泣いています。監督が突然「歌っていいか」。
その歌は、かりゆし58『オワリはじまり』です。
もうすぐ今日が終わる
やり残したことはないかい
親友と語り合ったかい
燃えるような野球(恋)をしたかい
一生忘れない出来事に出合えたかい
かけがえのない時間を胸に刻み込んだかい
選手たちは号泣していました。目標を達成できなかった後悔、これまで積み重ねてきた努力の日々、応援し続けてくれた親や友人。そんな思いが複雑に絡み合っているのでしょう。この涙に一点の曇りもない。若い人は失うものは何もない。全力を尽くし、結果が出て嬉しくて泣き、結果が出なくて悔しくて泣き、誰もそれを笑う資格はない。それが若者の特権です。そこに皆さんも何かを感じてほしい。何も恐れることはない。チャレンジしてほしいと思います。
②について
「有終の美」の意味は『物事をやり通し、最後まで仕上げること。結果がりっぱであること』
「物事を始めるのは簡単だけど、最後まで美しくやりとおすのはものすごく難しい」という意味です。
皆さんはこれから進路が決まってくると思います。でも、決まったからこれからの学校生活を適当に遊びながら送りたいというのは間違っています。進路が決まってからこそ学校生活を最後までやり遂げてほしい。卒業してからのために大切な準備期間です。なかなか進路が決まらない人もいます。そんな人の気持ちも考えながら、学校生活を全うしてほしい。
卒業式の日までしっかり学校生活を全うし、「有終の美」を飾ってほしいと思います。ここにいる全員が、笑顔で卒業式を迎えることができるよう、しっかり頑張ってください。