7月29日(金)の午後、PTA事業所見学会を行いました。
これはPTAの方たちと主に布施北高校に赴任したばかりの教員が
東大阪とその近辺にある工場などの事業所を見学するものです。
東大阪市は「モノづくりのまち」ということをよく聞きますが、なかなかそれを
目の当たりにすることはありません。そこで実際に現場を見ることで東大阪の工場の力やそこで働くことの
素晴らしさを知ってもらおうというものです。
2年前から始まり、毎回好評をいただいています。今までは12月に行っていましたが、
少しでもお子さんの将来の一助になることを願い、今年度は3年生が就職活動を行っているこの時期に
実施しました。今回は4班で「マルキチ」「フセハツ工業」「ピュア」(いずれも東大阪)、「吉田機工」
(八尾市)の4つの事業所を一カ所ずつ訪問しました。
以下は、私が今回訪問した「フセハツ工業」さんの報告です。
フセハツ工業はバネの会社です。東大阪市の旧名は「布施市」、バネを漢字で書くと「発條・発条」となるのでそこから
「フセハツ」という社名になったそうです。昔は「エキスパンダー」を独自で作っていたというお話を聞き、懐かしく
親しみを覚えました。また日本の自動車のクラッチ部分のバネはすべてこの会社が作っているということには
驚きました。まさに先に書いた「東大阪の工場の力」です。一方においてボールペンの中に入っている
小さなバネや洗濯バサミのリングも製造するとのことで、どんなバネも守備範囲だということでした。
いろいろな現場を見ましたが、コンピュータ制御の最新鋭の機械もあれば、昔ながらの技術で
何十年も使っている機械もあるのが印象的でした。しかしそれがどんな注文にも対応できることの
強みなのも知れないと感じました。1時間以上の工場見学でしたがあっという間でした。
最後に「若い社員さんを育てる秘訣なんですか」と社長さんに質問したら、答えは「長い目で見ることです」
ということでした。正に箴言です。さまざまなことを学んだ有意義な時間でした。
最後になりますが、今回訪問させてくださった、事業所のみなさんありがとうございました。