第44回 卒業証書授与式

 2月29日(木)午前、弥生の風ホールにおいて、本校 第44回卒業証書授与式が執り行われました。多くの方に祝福され、今日の日を迎えることができたことに(よろこび)を感じていることでしょう。クラス代表からの一言もよかったです。その気持ちを忘れずに! ご卒業おめでとうございます。以下、校長式辞を掲載します。

【校長式辞】

(前置き)卒業式は「最後の授業」であるとも言われています。これまで皆さんと関わり、支えていただいたすべての方への感謝の気持ちを胸に、この時間を過ごしてください。

本日ここに、高等学校の課程を修了され、晴れて卒業の日を迎えられた皆さん、ご卒業おめでとうございます。ただいま、皆さんに、その証として卒業証書を授与することができ、嬉しく思います。改めて、皆さんのこれまでの努力を讃えるとともに、心よりお祝い申し上げます。

保護者の皆様、お子さまのご卒業、誠におめでとうございます。心も身体もたくましく成長された姿に、保護者の皆様の胸にも、熱き思いがあふれていることと存じます。あらためまして、伯太高校を選び、そして見守っていただきありがとうございました。

 卒業にあたり、ここ伯太を旅立つ皆さんに、私からはなむけとしてひとつの詩を贈ります。それは、谷川俊太郎さんの「信じる」という詩です。

「信じる」 谷川俊太郎

笑うときには大口あけて
おこるときには本気でおこる
自分にうそがつけない私
そんな私を私は信じる
信じることに理由はいらない

地雷をふんで足をなくした
子どもの写真目をそらさずに
黙って涙を流したあなた

そんなあなたを私は信じる

信じることでよみがえるいのち

葉末(はずえ)の露(つゆ)がきらめく朝に
何をみつめる小鹿のひとみ
すべてのものが日々新しい
そんな世界を私は信じる
信じることは生きるみなもと

 この詩は、私たちに「信じることの大切さ」を教えてくれています。人がこの世に生を受けた時から、生きるじたばたが始まります。そして、自分のまわりへの共感や感謝の気持ちをもって過ごしていきます。ある時、少し視線をあげ、自分を取り巻いている「世界」を感じる。そして、そこには、人生のはかなさと素晴らしさがあります。それを身体いっぱい感じながら未来に向かって歩みを進める。そこにはいつも「なにかを信じる」という営みがあるような気がします。

笑うときには大口あけて
おこるときには本気でおこる
自分にうそがつけない私
そんな私を私は信じる

信じることに理由はいらない
信じることでよみがえるいのち
信じることは生きるみなもと

 みなさん、輝ける未来を「信じ」て、少しだけ、先を見据えることのできる、そして(誰かの役にたつことを厭わない)そんな人になってください。

 保護者の皆様、お子さんは人生において最も多感な高校生という時期をここ伯太高校で過ごしました。保護者のみなさまには、お子さんが成長していく中で楽しみの多い反面、どう接してよいのか戸惑うことも多かったことと存じます。これからも、お子さんが夢に向かう姿を、どうぞ温かく見守り、そして、いつまでも「子供があこがれる大人」でいてあげてください。これまでいただきましたご厚情に深く感謝いたします。

 伯太高等学校44期卒業生の皆さん。皆さんが伯太高校を巣立つときがきました。胸を張り、笑顔で前を向いていきましょう。さあ、この瞬間から【とことん】ベストです。

令和6年2月29日 大阪府立伯太高等学校  校長 片山 造

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