4月8日(火)桜満開の中、大阪府立伯太高等学校 第48回入学式を挙行いたしました。新たに234名の新入生を迎えて令和7年度がスタートしました。新入生が担任の先生に導かれ、ゆっくりと入場。伯太高校の生徒として、その足跡を確実に刻みました。以下、校長式辞です。これからの3年間たくさんのことを学び経験して皆さんの成長を願っています。
【校長式辞】
春のやわらかな日差しとともに新緑が輝きを増し、桜が咲き誇るこの佳き日に、令和七年度第四十八回大阪府立伯太高等学校入学式を挙行できますことは、大変喜ばしいことであり感謝にたえません。保護者の皆様には高校生となられたお子さまの晴れやかな姿を目前にされ、そのお喜びはいかばかりかと拝察し、本校教職員一同も心から入学生の皆さんの前途に幸多かれと祝福いたします。
さて、ただいま入学を許可しました大阪府立伯太高等学校第四十八期二百三十四名の新入生のみなさん、ご入学おめでとうございます。伯太高校の教職員・生徒を代表し、みなさん一人ひとりに心よりお祝い申しあげます。皆さんが本校の門をくぐり、それぞれの希望を胸に新たな一歩を踏み出したことを、心から歓迎いたします。また、これまで温かく見守り、励まし支えてこられた保護者の方やご家族の皆さまにも、心よりお祝い申しあげます。
今日から皆さんは、高校という新たな舞台で、三年間の学びの時を過ごすことになります。この三年間は、皆さんの人生にとって、将来を大きく左右するかけがえのない時間となります。だからこそ私は、皆さん一人ひとりに「夢」と「希望」を持って歩んでほしいと願っています。
夢や希望というと、叶うのか叶わないのかわかりませんし、どこか遠いもののように感じるかもしれません。しかし、これらは決して特別な人だけが持てるものではありません。小さな「好き」や「やってみたい」という気持ちこそが、夢や希望のはじまりと考えます。
ポイントを二点紹介します。
一点目は「将来、点と点が何らかの形でつながると信じる」ということ。好奇心や直感に従って出会ったことの多くは、後に貴重なものになることもあります。私たちが今やっていることが、いずれ人生のどこかでつながり、実を結ぶだろうと信じて行動してください。
まずは好きなものを見つけてください。そこから何かが始まることも多いはずです。
二点目は「自分らしく生きることの大切さ」です。自分の心の声に耳を傾け、自分の人生を主体的に歩むことが、夢を実現するための第一歩と考えます。
しかし、夢や希望を追いかける道のりは、決して平坦ではありません。時には迷い、失敗し、悩むこともあるでしょう。そのときは、一人で悩まず周りの教員や友人に相談してください。その悩みの一つひとつが、皆さんの力になります。大切なのは、あきらめずに挑戦し続けることです。
思うように結果が出ないこともあるかもしれません。それでも、着実に自分の中で確実に何かが積み重なっていきます。高校三年間の積み重ねが、やがて皆さんを大きく成長させてくれるはずです。
これからの高校生活では、勉強はもちろん、部活動や学校行事、友人との出会いなど、さまざまな経験が待っています。時には失敗を恐れて一歩踏み出すのをためらうこともあるかもしれません。しかし、失敗は決して悪いことではありません。挑戦した証であり、成長のきっかけです。また、夢や希望を持ち続けるためには、自分だけで頑張ろうとせず、周りの人とのつながりを大切にしてください。友人や先生、家族など、多くの人が皆さんを支えてくれます。一人では乗り越えられないことも、誰かと力を合わせればきっと道が開けます。
皆さんには、まだ知らない多くの可能性が秘められています。この三年間で、自分でも気づいていなかった力や興味に出会えるかもしれません。どうか「こうなりたい」「こんなことがしてみたい」という気持ちを大切にし、自分の夢を育てていってください。
私たち教職員一同も、皆さんが夢に向かって歩んでいけるよう、全力でサポートしていきます。ともに悩み、ともに考え、ともに成長していけるような学校を、皆さんと一緒に築いていきたいと思っています。生徒の皆さんも伯太で過ごす3年間、その毎日を大切に過ごしてください。
保護者の皆様、改めまして、ご入学おめでとうございます。高いところからではございますがお祝いを申しあげます。限りない愛情を持って育ててこられ、時にはご心配やご苦労があったことと思います。高校時代は、多感で悩み多い時期でもあります。お子さまの高校生活が健康で有意義なものとなるよう教職員一同取り組んでまいります。
また、お子さまの成長のためには、学校とご家庭との相互信頼と連携が何より必要だと考えています。各ご家庭におかれましては、時間や規則を守る、挨拶するという基本的な生活習慣についてご指導いただくとともに、学校の指導・経営方針をご理解の上、ご協力・応援を賜りますようよろしくお願い申しあげ、この伯太での三年間が、生徒皆さん一人ひとりにとって実り多き日々となることを、心より願って式辞といたします。
令和七年四月八日
大阪府立伯太高等学校長 佐保田 真一