11月19日(火)、彦根にて、令和元年度近畿地区特別支援学校肢体不自由教育校長会 秋季研究協議会がありましたので、簡単に報告します。
- 講演1 びわこ学園リハビリテーション課長補佐(理学療法士)高塩 純一 氏
『身体に不自由のある子どもたちの運動発達を支援する』
ー子どもたちの運動発達はあそびの中で育まれます。Playful Approach の提案ー
高塩先生は、スパイダーの取組みでは第一人者であり、本校も高塩先生にご講演いただくなど、大変お世話になっています。西日本で広がりを見せていたスパイダーも、今や、愛知や東京、北海道でも取り組まれるようになり、全国に広がってきました。
さて、今日もたくさんのお話をうかがったのですが、印象に残ったお話をひとつだけ紹介します!
The Six 'F-Words' for CP
https://www.canchild.ca/en/research-in-practice/f-words-in-childhood-disability
残念ながら日本語訳はありません。6つのFワードが挙げられています。
1 Function
僕はみんなと違うやり方をするかもしれない。だけど僕はできるよ。
僕にとってどうやっているかは大事じゃない。僕にやらせてみてよ!
2 Family
家族は私のことを一番よく知っていて、私にとって一番いいことをしようとしてくれているの。
だから、話を聞いてあげて。そして、話して、また聞いてあげて。家族のことを尊重してあげて。
3 Fitness
僕を含めて、誰もみんな健康でいたいと願っている。
僕が健康でいられるように手伝って。
4 Friend
友だちと過ごす時間は大事です。
だから友だちみんなと一緒に過ごせるようにしてください。
5 Fun
子どものころは楽しく遊ぶもの。
そして、遊びは私にとって学び、成長する方法です。
私が一番の楽しみを発見できるように、いろいろな活動をするのを手伝ってください。
6 Future
私はいつか大人になる。
だから私が自立できるよう、コミュニティに参加できるように、その道のりを教えてください。
- 講演2 京都ノートルダム女子大学 准教授 太田 容次 氏
『肢体不自由のある子どもの主体的・対話的で深い学びを促す支援技術の活用』
太田先生は、一人ひとりの特別な支援にどのようにICTを活用するがお話してくださいました。基本的な事柄を整理しながら、後半は、具体的な機器を実際に見たり、ICT活用の様子のビデオを見たりして、大変わかりやすくお話いただきました。
補助具や補助的手段の使用により、児童生徒の身体の動きや意思の表出に繋がりますが、その使用が合理的配慮として認められる場合は、「個別の教育支援計画」や「個別の指導計画」に明記するようにというお話もありました。適切な学習環境の保障をしっかり本人・保護者に伝えるのは大事なことだと思います。
この講演のほか、各府県の取組みについての情報交換、第2回ミラコンの近畿ブロック予選についての話がありました。ミラコン全国大会には、大阪府立岸和田支援学校の生徒が近畿地区代表として選ばれました!頑張って欲しいですね。
ミラコンについては、こちら↓
http://www.shimuragakuen-sh.metro.tokyo.jp/site/zen/page_0000000_00055.html