10月5日(月) ~放送による後期始業式校長講話

令和2年後期始業式校長講話

■皆さんこんにちは。校長の萩原 美由紀です。後期の始業式を迎えるにあたって、もう一度、前期の終業式で教頭先生から話をしたことを考えてほしいと思います。

■皆さんは、日頃の学校生活の中で様々な会話をしていると思います。そんな会話の中で、『言われて嫌なことば』を少し思い出してください。私自身が昔クラスの男子から言われて嫌だった言葉は、「ぶた」「ブス」「でぶ」「こっち来るな」こんな言葉です。

■では、反対に『言われて嬉しかったことば』を思い出してください。私でしたら、「すごいなあ」「ありがとう」「ごめんね」「よかったね」「かわいいなあ」ですが・・・「かわいいなあ」はあんまり言われないので自分で自分に言うことにしています。・・・

■さて、東住吉高校では、様々な人が学んでいます。外国にルーツのある人、自分の住んでいるところで謂れのない差別を受けている人、心や体の面で人との違いがある人、家庭の状況が厳しい人など、ヒガスミは、様々な人が共に学び、共に育つ学校です。

■新型コロナウイルスの影響で不安な気持ちを抱えて登校している生徒の皆さんもいると思います。しかし、東住吉高校では、未知のウイルスに対する不安や恐れが生み出した偏見や差別を絶対に許しません。何か心配なことがあったら、遠慮なく先生に相談してください。

■このような状況の中で、お互いを尊重し、気持ちよく学校生活を送るには、常に相手がどう思うか、たとえ相手に面と向かって言うのではなくても、例えばツイッターなどのSNSでも他の人がどう思うかは常に意識するように心がけてほしいと思います。相手を傷つける言葉を使うと結果的に相手からの攻撃となって自分に返ってきます。相手を大切にするように心がければ、相手からも大切にされ、信頼してもらえます。

■最後に3年生全体にお話しします。本年度は4月から臨時休業となりました。まさに、200年に1度の緊急事態が2カ月も続く中で、君たちはしっかりと自学自習の習慣を身につけ、短い夏休みや土曜授業、外部模擬試験などを乗り越え、例年の3年生以上の実力をつけてくれています。本当に立派です。今年は、新大学入試初年度となり、浪人生が非常に少ない中で現役生が大変有利な戦いとなります。『ピンチをチャンスに変えたヒガスミ生』の力を信じて、最後まで高い目標をもって頑張ってほしいと思います。どうか自分を信じて最後まで頑張ってください。

               令和2年10月5日 東住吉高校 校長 萩原 美由紀