教育実習が終了しました!

 今年も、卒業生が実習生として茨高に戻ってきてくれました。大学での研究内容や体験談を聴かせていただき、頼もしく成長された姿を拝見することができました。三週間または二週間に渡り、教材研究、授業実践、ホームルーム担任など、実習教員としてさまざまな業務を経験されました。生徒の時とは少し違う視点で、茨高の教育について考える機会になったのではないでしょうか。
 今後のご活躍をお祈りしています。

≪実習生の感想≫

 家庭科の教育実習生としてお世話になっていた茨木高校66期生の鷲塚晋です。3週間の教育実習で、本当にたくさんのことを勉強させていただきました。特にこの実習中に私が学んだことは、「教師も日々様々なことを学び、成長していかなければならない」ということです。僕自身、この教育実習期間中、生徒と交流し、生徒に勉強を教えることを通じて、自分自身の至らない点とたくさん向き合いました。教師という「教える側に立つ人間」も、常に「学ぶ側に立つ人間」の視点を忘れず、好奇心を持ち続け、様々なことを探求し、勉強し続けようとする姿勢が必要不可欠であると学びました。そして、この学び続けることが、教師という仕事のやりがいの一つであると思いました。これから先、教師として教壇に立つ際も、学ぶ姿勢を忘れないようにしたいです。
 この実習期間では、茨木高校の職員の皆様方、生徒のみんなには本当にお世話になりました。皆さんのおかげで、家庭科をより好きになることができました。こんなに未熟な僕を「先生」と呼んでくださって本当にありがとうございました。これからも学習支援などで、茨木高校に関わっていくつもりですので、お会いしたときはよろしくお願いします。
  
                              66期生 鷲塚晋

3週間の教育実習の中で、多くのことを経験させていただきました。一瞬一瞬の出来事がすべて大切な思い出ですが、特に印象に残っていることは、かつての自分と同じ茨高生である生徒の立場を理解しながら、教員として生徒と接することのできた瞬間でした。
ホームルームと古文の授業を担当させていただいたあるクラスは、いかにも茨高生らしい、個性豊かな生徒たちが明るくにぎやかな雰囲気を作っていました。その雰囲気になじめるよう、始業前や昼休みに顔を出しては生徒の名前を呼んで話しかけ、気軽に会話しながら顔と名前と特長を覚えるようにしました。授業でもふだんの雰囲気を壊さず、彼らの柔軟な発想をくみ取りながら授業をするよう努めました。意思疎通がうまくいかず、生徒たちに誤解や疑念を残してしまい悔やんだときもありましたが、指導教諭の先生や教科の先生方からアドバイスや激励をいただき、考えやすい問いかけ方や伝わりやすい話し方、板書などを一から考え直し、実践することができました。最後の授業を終えた後、見学に来てくださった先生方からいただいた「明るい雰囲気の授業」や「短期間で名前を覚えていたこと」へのお褒めの言葉、ある生徒が言ってくれた「先生の授業が一番面白かった」「もう名前を覚えられていて驚いた」という言葉に、これまでの努力が報われた達成感を覚え、胸がいっぱいになりました。
実習を通じ、大学で受けてきた講義だけでは実感を持って理解することができなかった、教員という職業が持つ責任の大きさや大変さ、そしてやりがいについて、その一端を知ることができたのではと感じています。多くの方々に助けられながら、「先生」として初めて行った授業のこと、初めて関わった生徒たちのことを忘れず、いつかまた教壇に立てる日を目指して邁進したいです。
最後になりましたが、右も左もわからない実習生に対し、熱心なご指導と優しい見守りの目をもってくださった先生方、拙い授業や話を一生懸命聞き、私たちに「先生」と声をかけてくれた生徒のみなさん、3週間お世話になりました。本当にありがとうございました。

                              65期生 増田優奈