受験生の心のケア研修

 今週に入って、急に暑くなりました。

 昨日(16日)に、初めての試みで、「受験生の心のケア研修」を3年生の担任の先生を中心に行いました。これをやろうと思った理由は2つあります。

 1つは、2年生まで元気に登校していた人が、受験期に入って急に心身の調子を崩すケースが毎年のようにあることです。そして2つ目は、昨年先進校視察で伺った、ある高校の先生のお言葉がきっかけでした。

 その先生は「進路指導部だけで動いても上手くいかない。校内の他の分掌とコラボすると、お互いの仕事の内容が理解しあえて、学校全体で生徒を見ることができる」とおっしゃいました。いろんなことで行き詰っていた私にとって、すごく刺さった一言でした。で、前々から受験生のメンタルケアは必要だと思っていたので、教育相談の先生に相談させていただき、本校に定期的に来てくださっているスクールカウンセラー(SC)の中川真理先生に研修をお願いできることになりました。

 当日は3年の担任以外の先生もたくさん参加してくださいました。まず、過去の事例をもとに「なぜこの生徒はしんどくなったのだろう」「教員としてどんなサポートができたのか」をグループで話し合いました。その様子を中川先生がご覧になられてるのが上の写真です。その後、班で出た意見を発表し、先生から助言を頂きました。

 先生の話を聞きながら、自分が担任していたときの失敗をいろいろ思い出しました。そして、しんどくなる前に「この先生に、話してみようか」と生徒が思ってくれるような関係を作ることが大切だというのが、昨日の一番のポイントでした。生徒たちは、受験の悩みを養護教諭の先生に聞いてもらうこともよくあるそうです。進路指導は、進路部以外のいろんな先生に支えられて成り立っていることを改めて強く感じました。