19日(木)は、1年生の文理選択説明会を実施しました。
「高校に入ったばかりなのに、もう文理選択?」と思う人は多いと思います。私が高校生だった40年前は確か2年までは共通で、3年生になるときに文理に分かれました。今は理科や社会の選択が複雑なので、2年生から分かれる学校がほとんどですが、以前、視察に伺った東京都立の高校では2年の終わりまで文理を分けない、受験に要る要らないではなく、すべての科目をきちんと勉強することが大切だとおっしゃっていました。
本校では以下のような分け方をしています。
学年進路の先生のお話のポイントは、「ここから夏休み明けまでは"広げる"、そして秋の本調査に向けて"絞る"」でした。自分が思ってもみなかった分野に、ちょっとしたきっかけで興味が広がることは素晴らしいことです。
翌日20日(金)は、2年生全員で大阪大学豊中キャンパスに伺いました。例年、文系理系に分かれて、阪大の学生さんが学部ごとにお一人ずつプレゼンをしてくださいます。
まず最初にこの見学会の実施にご尽力くださっている、阪大の高大接続部の先生から、阪大の概要をお話いただきました。阪大は他の旧帝大に比べて、女子の学生数が多いそうです。
理系パートで最初に登壇されたのは、本校をこの春に卒業された医学部保健学科の方です。
やはりご自分の高校時代と重ね合わせたお話は実感がこもっていて、生徒たちも聞き入っていました。そして、「自分も高2のときに、この見学会に来て"阪大を目指そう"と思いました。」とおっしゃったのは、とても嬉しかったです。この先輩は、終わった後にも連絡をくれ「貴重な経験ができました。声をかけて下さり、ありがとうございました」と言ってくれました。
続いて、理学部の院生の方のお話でした。大学の研究ってどんな感じなのか、また、院に進む学生の割合などをわかりやすくお話くださいました。
院に進む割合は、学科によって少し違うようです。
次も情報科学研究科の院生の方でした。院生の方は高校を卒業されてから年数が経っているので、逆に進路選択を大きな視点で見ることができるのだなあと、お話を聞いて感じました。生徒からの質問にも非常に丁寧に答えてくださいました。
そして、次は建築や街づくりの研究をされている院生の方です。
理系の学生さんは授業や研究などで非常に多忙だと聞きますが、この方はサークル活動も非常に熱心にされているそうです。また、本校の生徒から「絵が下手でも建築系に進めますか?」という質問が出たのですが、それに対してもご自分が工夫されていることなど、わかりやすく答えてくださいました。
そして最後に登壇されたのは、工学部の2回生の方でした。
この方は、高校の物理と大学で学ぶことの繋がりをお話しくださいました。また、2回生ということで、受験勉強のお話もしてくださり、本校生からも多く質問が出ました。終了後も、数人の生徒が残ってお話を聞いていましたが、大幅に時間が過ぎているのに、気さくに対応くださり、ありがたかったです。
文系会場には全く顔を出せなかったので、写真はありませんが、参加された教員は「本当にいい話だった。生野の生徒を阪大にもっともっと送り込みたいと強く思った」と話していました。そういう意味では、生徒だけでなく、教員も刺激を貰えた会でした。