今日も日中は汗ばむほどの暖かさになりました。午前中、多目的ホールではダンス部OB・OGが集まり、体育館では男子バスケットボール部が卒業生を送るGameを行っていました。午後からは、野球部が元気に声を出し合って熱心に練習していました。
午後2時から芦原橋のアトリエ西浜で開催されている「第4回にんげん展」に参加してきました。前半は、前任校と前々任校で傷んでいた太鼓皮を張り替えてくださった北出昭さんによる太鼓皮の本張りの実演を見学しました。北出さんは、金づちで皮を強く叩いて伸ばしながら、太鼓に係るいろいろな話をしてくださいました。
大きな金づちで叩いてから、小さな金づちで叩いて伸ばしていきます。私も少し体験させていただきました。皮を強く張ると音が高くなるので、張り替えるときにどのくらいの高さにすれば喜んでもらえるかを考えて張り具合を調節するそうです。
北出さんは、これまで多くの学校の太鼓やいろいろな地域の太鼓、お寺の太鼓などたくさん張り替えでこられました。十年以上前に上映された「ある精肉店のはなし」というタイトルの北出さん一家のドキュメンタリー映画は、大きな反響を呼び、今でも全国各地で再上映されています。大阪では十三にある第七藝術劇場で度々上映されてきました。今日は第七藝術劇場館長の杉本さんも来られていて、久しぶりにお会いできて嬉しかったです。
アトリエ西浜(大阪市人権・同和教育研究会)は、2021年に大阪の教育現場を支え集う場として生まれました。元大阪市の教職員を中心に現教職員を応援し、子どもたちの未来を支える教育を再構築するために現場で奮闘する教職員の力になりたいとの思いで、精力的な活動を行われています。今年度は、本校も職員人権研修のフィールドワークでお世話になるなど、いつも応援してくださっています。
今日は本当にとってもいい天気でした。アトリエ西浜の前に集い、人と人とを結ぶ糸が、縦や横に広がっていくような今日の天気にも勝る温かい感覚を持ちました。やはり、ここにはすべての人を大切にするという教育の原点が確かにあります。
北出さん、一緒に実演してくださった葛城さん、アトリエ西浜の皆さん、有難うございました。