1970年3月から9月までの183日間、大阪吹田の丘陵地帯を会場に、日本万博博覧会が開催されました。来場者数は当時の予想を大きく上回る6,421万人(外国の方170万人)。小学校2年生だった私は、母親と姉と来場し、もちろん迷子になりました。(ちなみに、迷子の数は4万8000件以上)覚えているのは、今ではあたりまえとなっている「電子掲示板」の右から左に流れていくデジタルな文字。閉会式のテレビ中継で、「蛍の光♪」が流れる中(さようならEXPO70)の文字が流れていました。幼いながら(ひとつ、なにかが終わりを告げた)との思いで、胸がいっぱいになったのを覚えています。
大会のテーマ曲は三波春夫氏の「世界の国からこんにちは」。この歌はこう結ばれています。(こんにちは、こんにちは、握手をしよう)。自分と他者、自国の文化と異国の文化...、「つながり」を求める時代。さて、2025年「大阪万博」は、どんな(つながり)を生み出し、私たちの記憶に何を刻むみこむのでしょうか。