ある生徒が、文化祭の前に言った言葉。「腕組んで何もやらないよりはマシ。」文化祭直前になっても一向に準備ができていない自分のクラスに対しある生徒が放った言葉。文化祭まで残り3日。模擬店部門もねぶた山車部門も遅々として準備が進んでいなかった。店の装飾や食材の買い出し...。進んでいなかった。ねぶた山車部門に至っては、完成間近に作った生徒たちが(ノリで)破壊していた。一ヶ月近くかけ、つくりあげた鮮やかな色彩にロウまで入った武者絵はそれなりに迫力もあり、納得できるできだった。二日や三日で修復できる状態ではなかった。彼の言葉でお尻に火がついたのか?クラスは急激に動き始めた。学校での放課後の作業⇒ねぶたの山車については、パーツに分けて家に持ち帰り、学校で組み立てるということになった。果たして、シンプルだが模擬店の飾りつけも間に合い、(クレープ CAFE de Tsukuru)は大繁盛。ねぶたの山車もつぎはぎだらけだが、なんとかパレードに間に合った。人が生み出す、とてつもないパワーを感じた。「なにもやらないよりはマシ」時々、この言葉を思い出す。