8/24(金)自立活動研究会 夏期講習会開催

今年は、地震、豪雨、猛暑、台風・・・と自然に翻弄されますね。

立て続けに台風が接近し、台風20号の影響で開催が心配されましたが、無事に、大阪肢体不自由自立活動研究会 第43回夏期講習会 が開催でき、ほっとしました。

今回は、アネックス パル法円坂にて、以下の4講座を開催しました。

【A講座】「学齢期の医療的ケアを必要とする子どもたちに対する国及び自治体の取組み」

 講師・・・神戸大学名誉教授、神戸市総合療育センター診療所長 高田 哲 氏

 高田先生は、文部科学省が昨年度設置した『学校における医療的ケアの実施に関する検討会議』の委員としてこの会議に参加されており、最もタイムリーな情報をお持ちです。医療的ケアの変遷と併せて、国の最新の動向にも触れていただき、大変参考になるお話をいただきました。

【B講座】「子ども達が動くために必要なこと~姿勢と運動の関係~」

 講師・・・森之宮病院 理学療法士 山本裕子 氏

 日常の生活の動作が、どんな情報をもとに、どのように姿勢と運動をコントロールしているのか。そして、脳性麻痺の子どもたちはどのような難しさを持っているのか。基本的な事柄を、わかりやすく丁寧に説明していただき、後半は実技も交えながらご指導いただきました。

【C講座】「食べる機能を知り、支援につなげる」

 講師・・・大阪発達総合療育センター 言語聴覚士 山本典子 氏

 無意識のうちに行っている自分自身の"食べる動作"(口や体の動き)を振り返り、模擬体験を通して援助方法を確認しました。どんな姿勢がよいのか、食物形態をどのように工夫すればよいのか等、摂食指導にすぐに役立つ内容をご指導いただきました。

【D講座】「「黙って観る」子どもの理解とコミュニケーション~重度重複障がいのある子どもの観察の基本と実践から~」

 講師・・・香川県立高松養護学校教諭 谷口公彦 氏、佐野将大 氏

 「要求」や「注意喚起」といったコミュニケーション行動がはっきりしない重度重複障がいのこどもたちにどのようにアプローチすればよいか、お二人の先生方の「黙って観る(観察する)」実践についてお話ししていただきました。

 * 府内の支援学校の先生方が、夏季休業中にこういった研修を通じて、日ごろの指導について振り返ることは大切なことです。また、指導のための知識を増やし、新たな取組みのきっかけになることを期待しています。