本日、ホテルアウィーナ大阪にて、府立支援学校PTA協議会の冬期研修会を行いました。
一般社団法人「親なきあと」相談室 関西ネットワーク 代表理事 藤井奈緒 様を講師としてお迎えし、~"親なきあと"に備えを~「今をよりよく生きるために。」"親心の記録"ノートを活用してみよう"という演題でお話しいただきました。
一般社団法人「親なきあと」相談室 関西ネットワーク HP
https://oyanakinet.com/?fbclid=IwAR2CXbiBjldozVkWev1yR0s5leFMcf5PuqCJwQaFNcXQXQdVABfFe245Fhc
"親なきあと"は、"親亡きあと"ではなく、親が「認知症になる」、「病気で入院する」等、様々な想定のもと、もっと長い期間のことを考えておく必要があるという話からスタートしました。また、「親の代わりはいない」という現実から、考えておかなければならないことについて触れ、
『今、私たちができること。」として、
1 情報収集を怠らず、知らないことは躊躇なく相談する
2 「我が子ここにあり!」をなるべく多くの方に知っていただく。
3 親子とも、他人様のお世話になり慣れること
4 『親心の記録』を記入する
という項目を挙げられました。
『親心の記録』は、障がいのある子どもを育んでいる保護者が、自分がいなくなった後にその子どもを支援してくれる方々に子どものことを知ってもらい、遺された子どもが適切な支援を受けながら人生を過ごせるようにと作成されたものです。以下のHPに掲載されています。
『親心の記録』を入手したい方はこのページから申込みができます。
https://yukari-tokyo.jp/about-us/parent/oyagokoro-no-kiroku/
『親心の記録』バインダー制作の方法やコツも伝授していただきました。
もうひとつの大きな話題として、『成年後見制度』の説明と未成年のうちにしかできないことを教えていただきました。
藤井様は、障がいのある子どもの母親であり、まさに"親心"というのでしょうか・・・親が子を思う熱い心 を痛いほど感じる講演でした。この思いを受け止めながら、我々学校は対応していかなければならないと、あらためて強く思いました。
*本校保護者の方で、今回の講演資料を希望される方は、担任を通じてお知らせください。
最後に関連書籍を紹介します。本校の学校運営協議会の加納委員からご紹介いただいた本で、いずれも著者は、渡部 伸(わたなべ しん)さんです。「親なきあと」相談室(東京都)主宰。行政書士。社会保険労務士。
障害のある子の「親なきあと」
著者:渡部伸 発行元:主婦の友社 ISBN: 978-4-07-433259-5
障害のある子が将来にわたって受けられるサービスのすべて
著者:渡部伸(監修) 発行元:自由国民社 ISBN: 978-4-426-12534-9