高等部生活課程3年生 職業コースの取り組み

高等部生活課程3年生の職業コースの授業では、卒業後の進路に向けて「規則正しい生活を確立すること、あいさつや返事の習慣を身につけること、報告・連絡・相談ができるようになること、ビジネスマナーを身につけること、手指の巧緻性を向上させること、自己理解を深めること」を目標に様々な作業に取り組んだり、講義を受けたりしています。

今回は「あいさつや返事の習慣を身につけること、ビジネスマナーを身につけること」を目標として外部から講師を招いて「サービス接遇」についての講義を受けました。お辞儀の角度や分離礼(発声してから礼をする)、歩き方、座り方などについて、実例を交えながらの説明を受けました。

何度もお辞儀の練習をしている様子です。講師の方の説明をよく聞いてすぐに実践していました。「この角度でいいのか、もう少し深くするのか」など試行錯誤しながら、丁寧なお辞儀を練習していました。

ロールプレイングの最後にはサンプルの野菜を商品に見立て、実際の店員と客の役割に分かれました。お辞儀や渡し方、立ち方などを意識しながら取り組みました。楽しみながら取り組み、普段の授業から意識していくように確認して講義は終了しました。

外部講師の講義を受けることによって、いつも以上に緊張感を持ちながら授業に臨むことができました。生徒たちの表情は明るく、緊張感を持ちつつ取り組み「とても良い経験になりました」「普段から意識します」「初めのあいさつが大切だと思いました」という感想を言っている生徒がいました。

 職業コースの取り組みを通して、授業内だけではなく、学校生活全体を通して「分離礼を意識する」「初めのあいさつに気をつけて大きな声で発声する」「普段から言葉遣いに気をつける」という生徒が増えてきました。「プリントを提出するときには両手で手渡す」ことも意識できており、習慣として身についてきています。

 高等部生活課程3年生の職業コースでは、そのような活動を通して自己理解を深め、自信を持って社会に出ていけるような取り組みを行っています。