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【小学部3年生】自分で決める、自分のあそび ~カードブックを用いた取り組み~

枚方支援学校では、キャリア教育の視点を取り入れ、「自分=理解」「つながり=コミュニケーション」「チャレンジ=考動」を日々の実践で大切にしています。

今回は「チャレンジ=考動」の中から、「やりきる力 ~やってみようとする力(自分で選び・決める・積極的に活動する)~」に着目した取組みを紹介します。

この取組みを進めた児童は、おもちゃで遊びたい気持ちは強くあるものの、特定のおもちゃで遊ぶことが多かったり、教員に勧められたおもちゃで遊んだりすることが多くありました。自分で遊びたいおもちゃを複数の選択肢の中から決め、教室での時間が充実できるようにカードブックを用いた取り組みを始めました。

カードブックは、おもちゃや遊び場所などを写真カードにし、一覧にまとめたものです。児童が写真カードを取り外し、教員に渡すことで自分の思いを伝えられるようにしています。

はじめは教員と一緒にカードブックを取りに行ったり、ページを開いてみたりしていましたが、取り組みを重ねる中で朝の身支度や給食が終わった後に自分からカードブックを取りに行き、ページをめくって遊びたいおもちゃのカードを探す場面が見られるようになりました。

特定のカードを選ぶことが多い児童ですが、複数の選択肢があることでカードを見比べたり、違うおもちゃを選び取ったりすることもあります。遊ぶおもちゃを決めるために自分の中で思いを巡らせているのかなと感じています。

また、今まで1枚のカードを選んで教員に渡していましたが、2枚のカードを選ぶ場面もありました。

文字の書かれた紙

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カードブックの中には、遊び場所や自分の気持ちを表すカードも用意しています。取り組みの幅が広がっていき、遊びを決める「チャレンジ=考動」だけでなく自分の気持ちを表現したり、自分の思いを適切に相手に伝えたりするようなキャリアマトリクスにおける「つながり=コミュニケーション」にも取組みが広がっていけばいいなと思います。