枚方支援学校では、キャリア教育の視点を取り入れ、「自分=理解」「つながり=コミュニケーション」「チャレンジ=行動」を日々の実現で大切にしています。 今回は「自分=理解」の中の『生活する力〜社会で生活する力(金銭や時間の管理、移動)〜』の取り組みについて紹介します。
年に一度の社会体験学習。今の中2は、中1の買い物社会体験学習では商品1点(110円)のみの買い物学習でした。中2になった今回は商品2点(220円)、電車学習と段階を上げて学習を行いました。
買い物学習の事前学習では、当日対面レジのお店とセルフレジのお店があるため、それぞれ行くお店に合わせて学習を行いました。
セルフレジでは、スライドを使ったシミュレーションレジで学習を行いました。生徒たちはゲームをやっているように感じたようで、購入できた時は「やったー」といった喜びの声も聞かれました。
対面レジでは、教員が店員役になり、生徒は商品選びからレプリカのお金を使った支払いまでを行いました。店員(教員)から「220円になります」を聞いて、財布の中から一枚いちまい数えながらお金を出して支払いを行いました。セルフレジと違って口頭のみで、値段の表示をしていなかったため難しく感じる様子も見受けられました。ですが、買い物を成功した時には周りで応援していた友だちから拍手が起こるなど、買い物練習を終えた生徒からは笑みも現れました。
電車学習の事前学習では、券売機で切符を購入する学習をしました。駅の運賃表の画像を見て、○○駅まではここから何円掛かるか確認した後、これもセルフレジの学習同様にシミュレーション券売機で学習しました。ゲーム感覚でできることもあり、どの生徒も集中して行うことができました。
シミュレーション券売機 シミュレーションセルフレジ
社会体験学習当日。買い物の時間を長くとっていました。ですが、どの生徒もスムーズに商品を選び、レジで支払いを行えたことで、 予定よりも電車を一本早く乗って学校に戻ることができました。また、どの生徒も車内や駅構内ではマナーを守って取り組めました。1年前の社会体験学習では商品選び、支払も時間いっぱいまで掛かっていました。今回の社会体験学習を通して生徒たちの成長を感じられました。
生徒たちには、このような学習や体験を通して、社会の中で生きていく上で必要な一つひとつのことを楽しいと感じられ、社会の中へ自らチャレンジしていくようになってもらいたいと思います。