枚方支援学校では、キャリア教育の視点からも教育活動に取り組んでいます。
ひらかたキャリアマトリクスの、「わかる力」<自分を理解し、肯定する力、情報を理解して使う力、はたらくことや役割を理解する力>の中から、情報を理解して使う力に焦点を当てた活動を紹介します。
2年生のことば・かずの授業は、5グループに分かれてそれぞれの課題に取り組んでいます。その中のひとつのグループの活動について紹介します。このグループでは授業のはじめに毎回、その日どんな課題を、どんな順番で行うのかを伝えるための授業カードを自分たちで貼る課題に取り組んでいます。この授業カードは、貼る活動を授業の中に取り入れているグループもあれば、授業が始まる前に担当の教員が全て貼り終えて、子どもたちを迎えるグループもあり、在籍する児童の課題に合わせて、さまざまな方法で使われています。本グループは、"これから授業がはじまるよ、気持ちを切り替えようね"のウォーミングアップの効果もねらって毎授業、取り組んでいます。

活動の展開では、写真にあるように児童の目に留まりやすい、はっきりとした色の枠を用意し、順番に並べることで、手渡されたカードをどこに貼ればいいのかを分かりやすくしました。目から取り入れる、この情報があることで、「貼ること」「貼る場所」が児童に分かりやすくなっているようです。授業を重ねるごとに、カードを手にしてから貼るまでのスピードが上がり、自信を持って活動に取り組んでいることが伝わってくるようになりました。今では、授業の中で、児童が楽しみにしている活動の一つになっています。

「自ら情報を取って、うまく使う」。これができると、生活の中で、できることがぐんと増えます。これからも学校生活のさまざまな場所で、さまざまな方法を使って、子どもたちのこの力の育ちを支援していきたいと思います