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【中学部3年生】自分で決めた目標を積極的に継続して取り組もう

枚方支援学校では、キャリア教育の視点から教育活動に取り組んでいます。今回は、ひらかたキャリアマトリクスの「やりきる力(実行力)」< やってみようとする力(自分で選び-決める・積極的に活動する力)>の中から、「自分でとりくみたいことを決め、自分から活動を始める」に焦点を当てた取り組みを紹介します。

自分で意思決定を行い、1年間の目標を積極的に継続して取り組むために、1人の男子生徒に行った支援です。生徒の保護者によると「家庭でも家でのんびりするのが好きであまり運動をしてくれない」という思いがありました。ご家庭では休日に外に出て活動するアクティビティを考えて実施するなど様々な取り組みをしています。学校では昨年度の中 2は朝のランニングに参加することはまれで、教室でのんびりすることが多くありました。そんな彼が自分で決めて積極的に運動に取り組めるように支援しようと考えました。

自分で目標を決めるクラスの活動で、1年間の目標を決める時間をつくりました。彼は何にするのか悩んでいました。こちらから「朝のランニング」を提案しましたが、それでは彼にとって目標のハードルは高く感じ、目標にはしないだろうと考えました。そこで次のようなことを伝えてハードルを下げました。「教員と一緒に参加する。体調がすぐれないときは参加する必要はない。走らずにウォーキングから参加するなど」これにより、自分でもできるかもしれないと感じたようで、目標を記入する紙に「朝のランニングを毎日がんばる」と自ら書き、目標を決めることができました。

自分で活動を継続しておこなう4月当初は「雨やからランニングなしやな」と少し嬉しそうにもしていました。また気乗りしないときもありましたが、教員が誘うと「行く」と決めてランニングへ参加しました。1ヶ月が経ち、継続してできたことを一緒に喜びました。続けるかやめるかを彼に問うと、続けることを決めました。気候も良くなってきた6月前半、教員と参加していたランニングにクラスの友だちと一緒に参加する日もでてきました。6月後半、暑さや雨によりランニングが中止になると「今日はランニングがないからひまやわ」発言。この言葉を聞いて習慣化したことが分かりました。夏休み明け、朝のランニングに友だちとともに運動場へ行くことが習慣になり、冬休み前まで体調のすぐれない日以外は朝のランニングに取り組めています。

また彼の変化は他のところにも現れました。友だちからトランプをしようと誘われても「いいわ」と言って断るばかりでした。ところが6月頃から友だちがトランプをしていたら「僕も入れて」と言えるようになりました。さらに、オセロのルールもあまり理解していなかった彼が、今では他のクラスの友だちを自分からオセロに誘うこともあります。

今回、私からの支援はほとんど無い結果となりました。少しの支援で自ら意志決定でき、ランニングが習慣になるまで頑張った彼を強く感じました。今後も生徒一人ひとりにあった支援を行っていこうと思います。