シリーズ授業㉓~2,3年「工芸実習」

 絶好の行楽日和になりました。行楽地では紅葉も見頃を迎えているでしょうか。

 さて、今日は先週金曜日11月7日時間めに見学した2,3年自由選択科目の「工芸実習」の紹介をします。内容はステンドグラスの壁掛け鏡と小箱の制作です。担当は伊藤先生、ソレイユの生徒を含む18人の生徒が学んでいます。 

 学校設定科目の「工芸実習」では、1年間を通して様々な素材を使った作品を制作しています。このひとつ、今年度もステンドグラスの作品制作に取り組んでいます。

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 鏡⇒小箱の順に制作するのは、⓵鏡は平面で小箱は立体であること、②鏡はガラスの形や大きさは自由であるのに対して、小箱は底面が10㎝四方で側面が10㎝×7㎝の長方形で形や大きさが決まっていることの2点のため、小箱の方が難しいからだと思いました。

 まずはじめに設計図を描きます。自分が作りたい作品のイメージを紙面上に具現化し、配色等を考えます。プランが決まったら、教室の戸棚の引き出しにある様々な色のガラス板からイメージに合うものを選んで必要なサイズをガラス切りで切り分けます。また、これまでの授業でたくさん溜まったステンドグラスの切れっ端から使えそうなものを選ぶことができれば、ガラス切りで切る作業が短縮でき、また、節約もできていいです。

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 選んだ色のステントガラスを組み合わせて、必要な大きさにカットし、さらに専用ペンチで細かく割ったり、研磨機(グラインダー)で削ったり、とても細かく根気のいる作業を行います。取り付けるステンドグラスの型ができれば、ガラスの切断面を専用の銅テープで巻き、はんだで接合します。

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 カラフルな鏡を作っている人や、写真のような微妙に景色の異なるガラスを使ってシンプルで美しい作品を作っている生徒もいました。

 生徒達は皆とても熱心で、ちょっと休憩することもなく、ひたすら制作し続けていました。聞くと、中には切るのがとても難しいガラスもあるようで、また、初めてはんだ付けをする生徒もいるようですが、誰一人諦めることなく思い通りの作品を制作しようとしている様子を見て、本当に球が下がる思いになりました。どんな小箱ができるか楽しみです。有難うございました。