AI ChatGPTが「学び」に効果がある理由

佐野工科高校は、ものづくり教育を推進する観点から、最新の技術を学ぶ機会を持つようにしています。最新の技術とは、ブロックチェーン技術、NFT、メタバース、AI等です。

さて、ChatGPTは生徒の学習に悪影響を与えるのか?

学習に影響を与える要因を教育心理学的な観点から考えてみましょう。まずは3点あげてみます。

①自己効力感:自己効力感は、自分が困難を乗り越える能力を信じることです。自己効力感が低い生徒 は、困難な課題に直面したときに挫折しやすく、その結果学力が伸びにくい傾向があります。

②モチベーション:学習のモチベーションが不足していると、努力する意欲が低下し、結果的に学力が伸びにくくなります。モチベーションは内発的なもの(自己達成の喜びなど)と外発的なもの(評価や報酬など)がありますが、長期的な学力向上のためには内発的なモチベーションが重要です。

③メタ認知スキル:メタ認知スキルとは自分自身の学習を理解し、計画し、監視し、評価する能力のことです。これが不足していると、効率的な学習が難しく、学力向上に影響を与えます。

上記の3点はChatGPTを活用することで、有効な方向に働きます。もちろん個人の使い方によりますが、ChatGPTが新しい学習の方向性や可能性を開いてくれることは間違いないと考えています。

さらに、社会人になった時にAIスキルなるものを要求される時代が、すぐそこまで来ています。

未知なるものに積極的にかかわっていくチャレンジ精神こそが「ものづくり教育」で身に付けてもらいたいことです。