本日、福井市のフェニックス・プラザにて、第61回全国肢体不自由特別支援学校PTA連合会総会及びPTA・校長会合同研究会(福井大会)が開催されました。
総会では、平成29年度事業報告・会計決算報告・会計監査報告、平成30年度理事・評議員紹介、会長退任・就任挨拶、平成30年度事業報告・会計予算等が承認されました。本校の会長も近畿を代表して、評議員としてご尽力いただきます(ありがとうございます!)。
総会での新会長の東京都立光明学園PTA会長 澤村 愛 氏の就任挨拶で、
「子どもが在学中には実現できないかもしれない。でも、それを引き継いで、後の子どもたちのために私たちは頑張りましょう。(そうして来られた先輩たちの力で、今実現できていることもある。)」
という力強い言葉には、全国のPTA会長のみなさんも勇気づけられたのではないでしょうか。
また、西日本7月豪雨について、岡山県立倉敷まきびの支援学校の状況が写真をまじえて報告されました。平成26年度に開校した新しい校舎は泥にまみれ、通学バスもすべて廃車になるなど、大変な状況でした。全肢P、校長会としても義援金を集めています。
基調講演では、文部科学省初等中等教育局特別支援教育課特別支援教育調査官 菅野和彦氏から「学習指導要領と今後の肢体不自由教育について」~一人一人の能力や可能性を伸ばしていくために~ というテーマでご講演いただきました。
特別支援教育の現状と、新学習指導要領について、保護者にとってポイントとなるところを、わかりやすく、丁寧にお話いただきました。ポイントは以下の通りです。
・生涯学習について新たに記述されたこと
・社会に開かれた教育課程であること
⇒ 教育課程の実施にあたり、家庭や地域と連携・協働してくことが示された
⇒ 保護者と学校が指導のあり方について共通理解しておくことの必要性が示された
・肢体不自由教育では、自立活動の指導は「授業の生命線」
⇒ 自立活動の指導の結果を評価する際には、各教科等を自立活動に替えることとなった理由との関連に着目しながら、再度、各教科等の目標及び内容の取扱いについて検証に努めることが大切である。
基調講演の後は、「学校」、「地域」、「福祉」、「進路」、「医療」、「機器」の6分科会に別れて活発な意見交換がなされました。