8/19(月)大阪府立支援学校医療的ケア検討委員会

 本日(19日)、令和元年度 第1回 大阪府立支援学校医療的ケア検討委員会 が開催されました。

 これは、「学校における医療的ケアの今後の対応について」(平成 31 年 3 月 20 日文部科学省通知)のなかで、以下のように示されており、これに基づいて設置されたものです。

3.教育委員会における管理体制の在り方

(1)総括的な管理体制の整備

② 総括的な管理体制を構築するに当たっては、教育のみならず医療や福祉 などの知見が不可欠であることから、教育、福祉、医療等の関係部局や 関係機関、保護者の代表者などの関係者から構成される協議会(以下「医療的ケア運営協議会」という。)を設置すること。

③ 医療的ケア運営協議会の運営に当たっては、地域の医師会や看護団体な どの協力を得て、小児医療や在宅医療における医療的ケアに精通し、学校の環境等にも理解のある医師や看護師等から指導や助言を得たり、構 成員に加えたりするなど、医学的な視点が十分に踏まえられるよう留意すること。なお、福祉部局など教育委員会以外の部局において類似の協議体がある場合は、その協議体に上記の医療的ケア運営協議会の機能を持たせるなど、効率的な運営に努めること。

 この検討委員会は、学識、大阪府医師会、大阪府看護協会、大阪府訪問看護ステーション、PTA会長、支援学校長で構成されており、大阪府からは教育庁の他、福祉部も事務局として参加しています。私は肢体不自由校長会の会長として参加しました。

 初回でしたので、まずは、校長、PTA会長から大阪府立支援学校における医療的ケアの実態について説明し、情報共有することから始めました。 校長会の意見としては、看護師配置、医療的ケアの校内体制、医療機関との連携を大きな課題として挙げました。しかしながら、通学支援等も大きな課題であることには違いなく、医療機関等との連携による、安全安心な教育環境整備が今後の焦点であると考えています。 これらの課題を踏まえ、それぞれの委員からご意見をいただきました。

 全ての掲載はできませんが、委員からの一部ご意見や感想等を掲載します。特に看護師の立場からのご意見を多くいただきました。

  • 支援学校の医療的ケアについて、チームであたることの重要性
  • 大阪府医師会の学校医部会でも、支援学校の医ケアの課題について、検討を進めたい
  • 大阪府の医療的ケアのガイドラインの必要性
  • 母子分離の必要性から、通学支援の重要性 ⇒ ただし、地域の学校で学ぶ重要性も・・・
  • 地域医療の連携による診療体制の重要性
  • 看護師確保は全国的な課題
  • "学校看護師"をひとつの職種として、広く知らせていくことの重要性
  • 学校看護師の労働条件の改善
  • 看護師の統括者を設置することによる相談体制の確立 ⇒ 孤立化解消、問題解決のネットワーク
  • 医療的ケアが可能な学校生活の環境整備
  • 顔の見える人間関係の形成 ⇒ 組織同士の連携
  • 訪問看護ステーションからも巡回サポートできるような体制の確立

 ・・・等々、とても前向きなご意見をいただけたこと、本当に嬉しく思いました。また、大阪府の支援学校の医療的ケアは全国的にも進んでいる方なのに、これだけの課題があるということもしっかりと認識していただけました。

 第2回目以降、しっかりと方向性を定めて議論できるよう、教育庁には調整していだけるものと思っていますが、校長会としても尽力を惜しまないつもりです。

 この会議については、教育庁のHPにも掲載されますよねぇ???